一人暮らしの実状と部屋探しについてアンケート調査『社会人』

調査結果の概要

前回に引き続き、今度は社会人からの調査回答結果を見ると、現在の家賃は全体では「６万円台」28.5％が最多で、平均「6.63万円」と学生（5.91万円）より「7,200円」高くなっています。男女別で見ると、平均家賃は男性が「6.65万円」、女性が「6.61万円」と、学生と異なり男性の方が賃料の高い部屋に住んでいることがわかります。現在住んでいる建物タイプでは、「賃貸マンション」が46.8％と、学生（39.0％）より7.8pt高いという結果でした。現在の間取りタイプも、学生同様「１Ｋ」が最も多く全体の52.3.％を占めました。一方、「ワンルーム」14.0％は学生（25.8％）より10pt以上少なく、学生より広い部屋に住んでいることがわかります。現在の住まい探しで重視したことについては、学生と順位は多少異なるものの、回答率に大きな差は見られませんでした。ただ女性の回答を見ると、「家賃」が93.0％と女子学生（89.0％）より4.0pt多く、「間取り・広さ」82.0％では女子学生（72.0％）を10.0ptも上回り、大きな違いが見られます。今後住まい探しをする際に重視することのトップはやはり「家賃」84.5％でしたが、意外にも重視度は男女ともに低下、「間取り・広さ」73.8％も低下しました。また、男女別では、男性は「家賃」82.0％の減少以外に大きな変化は見られませんでしたが、女性は「日当たり・通風が良い」61.5％が13.0ptも増加しており、「家賃」、「間取り・広さ」を多少譲歩してでも重視したいと思っているようです。現在の住まいを探した際に重視した『設備』のトップは「独立したバス・トイレ」69.0％、以下「エアコン」52.5％、「フローリング」41.0％となっており、（８位まで）学生と同じでした。また、ほとんどの『設備』で女性の方が回答率が高く、学生同様、女性の方が重視した『設備』の多いことがわかります。今後重視する『設備』については、「独立したバス・トイレ」72.0％が現在の住まいを探した時（69.0％）に比べさらに増加し、２位の「エアコン」48.5％を23.5ptも上回りました。また、男女とも「収納スペース(幅180㎝程度)」、「防音（遮音）」の回答率が大幅にアップしています。現在の住まい探しで最優先したのは男性が「勤務先から近い」59.0％、女性は「最寄り駅から近い」64.0％でした。その他にも、「治安が良い」（女性39.5％、男性22.0％）、「コンビニが近い」（男性30.0％、女性28.5％）の順位が逆転しているなど、男女の違いが見られます。今後住まいを探す際に最も重視する『環境（立地）』のトップは、男女とも「最寄り駅から近い」（男性62.0％、女性72.5％）となりました。社会人は、現在の住まいを探した際の回答率と比べた上昇幅が、全般的に学生より小さくなっていますが、それでも「治安が良い」は男女ともに10pt以上アップ。また「スーパーが近い」の伸び率も、女性が＋11.5pt、男性が＋8.0ptとなっており、今後さらに『内食』が広がりそうです。

調査結果