18歳~69歳の男女3,000名に聞いた「今後の生活に関するアンケート」(1)

  • 調査期間
  • 2010/01/09~2010/01/31
  • 調査対象
  • 全国の18歳~69歳の男女 1,986人
  • 調査方法
  • 留置記入依頼法

調査結果の概要

第一生命保険(株)のシンクタンク、(株)第一生命経済研究所では、全国の18歳から69歳の男女を対象に、今後の生活に関するアンケート(今回で7回目)を実施し、その結果を『ライフデザイン白書2011』としてまとめ、刊行しました。今回、調査結果の中からいくつかのポイントをまとめましたので報告します。親にとっての子どもの教育上の悩みを尋ねたところ、「将来の進路」を挙げた割合が52.6%で最も高く、以下「健康」39.7%、「友人関係」、「学校卒業後の就職」同35.8%などが続いています。近所づきあいの程度を尋ねました。「あいさつをする程度」67.8%の人が最も多く、1999年(61.5%)から増加していました。「親しくつきあっている」人は24.7%に留まり、1999年(31.6%)よりも減少しています。次に、つきあいの内容別に近所の人とのつきあいを見ると、「世間話をする人」(52.3%)が最も多く、1999年(52.6%)からほとんど変化がありませんでした。1999年から2010年の間には、「郵便や宅配便などをあずかってくれる人」(48.1%→23.7%)や「一緒に遊びやレジャーなどを楽しむ人」(29.1%→20.0%)の減少が目立ちます。仕事と家庭の両立についての悩みを尋ねたところ「上記のようなことはない」、すなわち事実上「悩みなし」という回答が半数以上(52.0%)を占めていました。具体的な悩みの中で、最も多い悩みは「子どもや家族が病気になったときに、休みを取りにくい」23.9%でした。次いで「仕事のために自己啓発や勉強が後回しになる」と「子どもの遊び相手をしたり、勉強をみる時間がない」が同率(10.8%)でした。「子育て」「自己啓発」「家族」のための時間等、両立の悩みは人によって様々です。実際に毎月自分のこづかいとして自由に使えるお金はいくら程度ですか?尋ねました。その結果、平均で月額「29,000円」となっており、2001年調査の「31,000円」より下がっていました。性別に見ると、女性では2001年調査と変わらず「22,000円」だったのに対し、男性のこづかい額が「41,000円」から「37,000円」に減少しており、男性のこづかい額が大幅に減らされた様子がよくわかります。飲みに行く頻度が減ったなど、会社帰りの「おつきあい」の減少が指摘される今日、その背景にはふところ事情が大きく影響しているようです。こづかい額が最も多かったのは60代の男性で、「41,000円」となっていました。女性は、子育ての時期あたりに大きくこづかい額が減少するようです。

調査結果

【家族】子どもの教育上の悩み(高校生以下の子どもを持つ親が対象。「その他」「特にない」を除く)
【地域社会】近所づきあいの変化
【地域社会】近所にいるさまざまなつきあいをする人(複数回答)
【就労】仕事と家庭の両立についての悩み(複数回答)
【消費】こづかい額
<全体、性別>
2001年2010年
全体31,000円29,000円
男性41,000円37,000円
女性22,000円22,000円
<性・年代別>
男性女性
29歳以下32,000円33,000円
30代33,000円20,000円
40代39,000円19,000円
50代37,000円19,000円
60代41,000円24,000円
調査実施先:(株)第一生命経済研究所