第6回 乳がんに関する3万人女性の意識調査 |
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調査結果の概要
NTTレゾナント(株)では、「gooリサーチ」の女性登録モニター及びポータルサイト「goo」を利用する一般女性を対象に標記の調査を実施しました。その結果を見ると、乳がんについて関心がある人は、「非常に関心がある」32.0%と「やや関心がある」53.5%を合わせて85.5%でした。実際に受けたことがある乳がん検診は?との質問に、乳がん検診を受けたことがない人は36.3%、自己検診を実施している人は42.0%など、全ての項目が昨年より改善されていましたが、自己検診実施率は依然過半数を割っています。マンモグラフィーの受診率は38.3%と昨年に比べて5.5%上がっています。乳がん検診を受けてみた感想では、マンモグラフィー、エコーについては9割近くの人が「非常によかった、まあまあ良かった」という感想を持つ一方、自己検診については、「どちらともいえない」という感想が一番多く、マンモグラフィーやエコーは結果の判断が明確であることが満足感の高さにつながっていると思われます。検診を受けない理由は、「現在異常が見られないから」35.6%が最も多く、次に「検診費用が高そうだから」33.8%、「検診をする機会がないから」30.3%と続きました。回答者の中で乳がん経験者が最も多い年齢層は、45-49歳(21.6%)、次に50-54歳(16.8%)、40-44歳(15.8%)と続き、まさに乳がん世代と言われている年代となりました。また、乳がんがわかったきっかけは、約半数が「自己検診」48.4%、次に「マンモグラフィー」16.1%と続き、自己検診の重要性が浮き彫りとなる結果となりました。乳がんを経験する前と後での生活の変化で最も多かった回答は、「食生活や生活習慣を見直した」39.6%でした。乳がん経験者に実際どのような情報が役に立ち、もっと充実して欲しい情報が何か?質問したところ、ともに第1位となったのが、「治療に関する情報」でそれぞれ71.5%、50.6%。治療に関する情報が役に立ったという一方で、まだまだ情報が不足しているということが窺えます。一方、特徴的だったのが、もっと充実して欲しい情報で2位となった「治療費などお金に関する情報」45.1%。これは、乳がんを経験していない人の知りたい情報(54.2%)1位でもあり、治療費など実際にかかるお金の情報不足が窺えます。