子どもの虐待に関する意識調査 |
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調査結果の概要
近頃、子どもの虐待事件のニュースが後を絶ちません。虐待の傾向に気づきながらも、通報のみ、もしくは全く手を差し伸べないケースも多いようですが、近所の子ども達の状況はどの程度認識されているのでしょうか。ネットユーザーを対象に調査を実施し、20代から40代の男女470人の回答を集計しました。回答者の居住形態を見ると、「賃貸アパート・マンション」37.4%、「分譲アパート・マンション」10.9%の合計48.3%が『アパート・マンション』に住んでいます。『戸建』は「賃貸の戸建」4.7%、「持家の戸建」44.9%」の合計49.6%、「その他」が2.1%となっています。近隣住居に、子ども(小学生以下)が大体何人くらい住んでいるか知っているか?全員に尋ねたところ、「知っている」としたのは19.4%と少数。80.6%が「知らない」回答。それでも、男性では17.4%のところ、女性では21.8%と若干認知者が多いようです。また、20代では12.1%、30代では19.3%、40代では25.7%と上の年代ほど認知率が高くなっています。居住形態別に見ると、『アパート・マンション』居住者では認知者が12.3%でしたが、『戸建』では26.2%と把握している割合が高く、これら認知者のうち、近隣住居の子どもの名前を『知っている』としたのは「大体知っている」22.0%、「少し知っている」40.7%の合計62.6%で、37.4%は「まったく知らない」という結果になりました。このような認知状況の中で、もし近隣住居の子どもが虐待されているのではないかと感じたら、児童相談所に相談するなど、助けるための行動を起こせるのでしょうか?全員に尋ねたところ、「絶対に起こすと思う」とした人は12.1%とやや少なめですが、「たぶん起こすと思う」とした人は53.6%に上り、合わせて65.7%が行動を『起こす』と回答。『起こす』とした割合は、男性で62.5%でしたが、女性では69.9%と7.4ポイント差が付いています。また、上の年代ほど割合が高い傾向が見られ、20代では53.7%、30代では70.0%、40代では72.5%が『起こす』と回答。近隣の子どもの把握率と同様、女性と上の年代の意識が高いようです。居住形態別では、『戸建』で行動を『起こす』とした人が62.7%だったのに対し、『アパート・マンション』では70.0%と高比率に。なお、実際に近隣住居の子どもが『虐待にあっているのではないか』と感じたことが「ある」人は全体の3.6%とごく少数でした。家族以外で、子どもの虐待にいち早く気付いて助けるべきなのは誰だと思うか?全員に尋ねたところ、「学校や保育施設の先生」69.4%、「近隣住民」62.3%が6割を超え、地域で子どもを守るべきと考える人も少なくない様子です。『アパート・マンション』居住者では「近隣住民」の割合が66.5%と、『戸建』58.8%の割合を7.7ポイント上回っています。近隣住居の子ども認知率は『戸建』より低いですが、虐待防止への意識が高い様子が窺えました。
調査結果
- もし、近隣住居の小学生以下(小学生を含む)の子どもが虐待されているのではないかと感じたら、あなた自身が児童相談所に相談するなど、助けるための行動を起こすと思いますか?(n=470)(択一)
- 子どもの叫び声や大人の怒鳴り声が頻繁に聞こえるなど、近隣住居の小学生以下(小学生を含む)の子どもが“虐待にあっているのではないか”と感じたことはありますか?(n=470)(択一)
- 小学生以下(小学生を含む)の子どもの虐待に、いち早く気付いて助けるべきなのは誰だと思いますか?当てはまるものをすべて教えてください。(n=470)(複数) (単位:%)
学校や保育
施設の先生近隣住民 親戚 その他 全体 69.4 62.3 30.6 4.9 (現在の住居は)賃貸アパート・マンション 68.8 66.5 34.7 5.1 分譲アパート・マンション 76.5 66.7 33.3 2.0 賃貸の戸建 68.2 59.1 27.3 0.0 持家の戸建 68.7 58.8 27.5 5.2 その他 60.0 50.0 20.0 20.0