第4回 新入社員のグローバル意識調査(2)

  • 調査期間
  • 2010/06/29~2010/06/30
  • 調査対象
  • 2010年度に新卒入社した18歳~26歳の新入社員 400人(男性185人、女性215人)(高卒・大卒問わず)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

((1)より続く)海外赴任を命じられたらどうするかを「喜んで従う」、「命令ならば仕方なく従う」、「何とか断れるように手を尽くす」、「退職覚悟で断固断る」の4択で尋ねました。最も回答が多くあったのは「命令ならば仕方なく従う」40.0%という、しぶしぶ受ける層でした。次いで多かったのは「喜んで従う」33.0%。「退職覚悟で断固断る」5.3%という強硬派も20人に1人の割合でいました。海外勤務にあたって、何か『条件』はあるか尋ねると、「手当てに関すること」が最も多く、「赴任期間の限定に関すること」、「生活保障・安全確保に関すること」が続きました。海外勤務の不安を尋ねた質問では、「治安」84.8%が最も多く、これに「言葉」78.5%、「食事」64.3%、「現地での人間関係の構築」52.8%が続き5割を超えていました。一方で、「仕事上の責任の重さ」31.3%は3割強に留まっています。仕事よりも生活を取り巻くことに不安があるようです。勤務先でどのような施策があると社員が海外赴任に現在より積極的になると思うかを尋ねたところ、『語学』や『体験』について支持する割合が高い結果が出ていました。「語学研修を実施する」57.5%がトップ。また、「TOEICの点数など社員に一定レベルの英語の習得を義務付ける」32.5%も3位となっています。体験にかかわる「プライベートでの海外旅行を金銭的に補助する」35.5%が2位、「全社員に一定期間の海外派遣を義務付ける」32.0%が4位でした。『経営トップに外国人が就いた』『上司に外国人が着任した』『自分の同僚になった』etc勤務先でこうした状況が生じた場合に抵抗をどの程度感じるか尋ねました。『経営トップに外国人が就いた』では、「抵抗感がある」は21.3%、「どちらかといえば抵抗感がある」は35.8%で、抵抗を感じる人が半数を超えています。同じように『上司に外国人が着任した』では「抵抗感がある」は19.8%、「どちらかといえば抵抗感がある」は34.5%で、抵抗を感じる層は5割以上に達しています。逆に、『外国人が自分の同僚になった』は、「抵抗感がない」が35.3%、「どちらかといえば抵抗感がない」が43.8%と、8割近くが抵抗を感じないと回答しています。『外国人が自分の部下になった』場合も、それほど抵抗は感じないようです。外資によるM&Aについてどう思うか尋ねたところ、「国際化の流れの中で自然なことである」44.0%が最多、これに次ぐのは「日本の良さが失われそうで不安を感じる」33.8%でした。

調査結果

((1)より続く)
もしあなたが海外赴任を命じられたら、どうしますか。近いものをひとつ選んでください。 (単位:%)
海外勤務にあたって、何か“条件”はありますか。何でもご自由にお書きください。
回答内容から分類件数
手当てに関すること78
赴任期間の限定に関すること64
生活保障・安全確保に関すること60
何歳までなど年齢限定に関すること49
帰国後の処遇に関すること47
家族・婚姻状況に関すること36
言語・通訳に関すること30
赴任中の勤務先からの支援に関すること16
その他18
なし90
海外勤務で不安なことはありますか。当てはまるものをすべてお書きください。 (単位:%)
あなたは、勤務先でどのような施策があると、社員が海外赴任に現在より積極的になると思いますか。当てはまると思うものをすべて選んでください。 (単位:%)
あなた自身の勤務先で以下の状況が生じた(生じている)場合、抵抗を感じますか。 (単位:%)
外資による日本企業のM&Aについて、どのように思いますか。 (単位:%)
調査実施先:学校法人 産業能率大学