電子書籍に関する調査

  • 調査期間
  • 2010/06/09~2010/06/10
  • 調査対象
  • 全国の20歳~69歳の男女 1,000人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

楽天リサーチ(株)と楽天(株)が運営する『楽天ブックス』は、電子書籍に関するインターネット調査を実施しました。はじめに、書籍を購入する際、何が購入の決め手になるか?を尋ねたところ、最も多い回答は「好きな著者の作品だったから」56.3%。次いで「タイトルに興味があったから」54.8%、「立ち読みなど、書籍の中身を確認して」49.4%と続きました。電子書籍の認知度を尋ねたところ、「やや知っている」53.2%がトップで、「よく知っている」19.5%との合計で72.7%と大半の人が電子書籍について認知していることがわかりました。昨年調査と比較すると、「全く知らない」が4.9pt減少している点も特徴です。続いて、電子書籍の利用意向では、「利用したことは無いが、今後利用したい」が53.5%となっており、利用意向者の合計は64.3%と前回調査より17.9pt増加しました。一方、非利用意向者の合計が、53.6%から35.7%と17.9ptの大幅減となりました。次に利用意向のある人に、電子書籍を利用したい理由を尋ねたところ、「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」64.5%がトップでした。自身が保有する端末を尋ねました。「パソコン」が最も多く89.7%、次いで「携帯電話の端末」75.4%、「スマートフォン」6.6%と続きました。電子書籍の利用意向のある人に、電子書籍を読むのに使用したい端末を尋ねたところ、「パソコン」54.3%がトップになりましたが、続いて「iPadなどのタブレット型多機能携帯端末」も42.3%と、現在の話題を象徴する結果となりました。電子書籍の利用意向がある人に、専用端末がいくらであれば購入するか?を尋ねました。その結、「5,000円以下」38.7%が最も多く、次いで「5,001円~10,000円」24.6%、「10,001円~15,000円」15.6%の順となりました。電子書籍の1アイテム当たりの購入価格については、「201円~300円」25.0%が最も多く、次いで「101円~200円」19.3%、「51円~100円」15.4%の順となりました。「無料(0円)」は7.5%に留まり、優良なコンテンツには、一定の価格を払ってでも利用したいという表われのようです。電子書籍サービスを利用するにあたり重要視するポイントを挙げてもらうと、「コンテンツ価格」73.7%に続き、「読みやすさ」71.2%、「コンテンツの品揃え」60.5%という結果となり、端末自体の価格や機能性以上に、サービスやコンテンツ利用におけるポイントを重視する傾向があるように見受けられました。

調査結果

書籍を購入する際の参考元(n=1,000)(複数回答)(上位5位まで) (単位:%)
電子書籍の認知度(n=1,000) (単位:%)
電子書籍の利用意向(n=1000) (単位:%)
電子書籍を利用したい理由(利用意向のある人:n=643)(複数回答) (単位:%)
自身で保有する端末/電子書籍を読むのに使用したい端末(複数回答) (単位:%)
自身で保有する端末
(n=1,000)
電子書籍を読むのに
使用したい端末
(n=643)
パソコン89.754.3
携帯電話の端末75.426.1
スマートフォン6.615.2
ネットブック6.110.4
iPadなどのタブレット型多機能携帯端末4.342.3
キンドルなどの電子ブックリーダー専用端末0.69.3
その他1.22.2
電子書籍の専用端末(利用意向のある人:n=643) (単位:%)
電子書籍1アイテムあたりの価格(利用意向のある人:n=643) (単位:%)
電子書籍サービスを利用するにあたり重要視するポイント(利用意向のある人:n=643)(複数回答) (単位:%)
調査実施先:楽天リサーチ(株)