第2回『世代をつなぐ食』その実態と意識(4)

  • 調査期間
  • 2010/02/22~2010/03/10
  • 調査対象
  • 首都20km~50km圏に居住する、子どもを持つ30歳~59歳の主婦500人(有効回収率 80.0%:400人)
  • 調査方法
  • 自記式留置法

調査結果の概要

((3)より続く)『食事の支度』として「料理を作る」と回答した人に、第一子が一番はじめに作った料理名を挙げてもらったところ、「カレーライス」20.8%が最も多く、以下「オムレツ・卵焼き」11.8%、「サラダ」9.0%が続いています。『食事の支度』をさせたという人に、第一子を、『食事の支度』に参加させるようになった年齢を尋ねたところ、「4~6歳」45.7%が最も多く、次いで「3歳以下」19.7%となっています。平均は「6.0歳」です。第一子の性別で見ると、「3歳以下」と、早い時期から参加させた割合は女子(14.2%)より男子(27.1%)の方が10pt以上高くなっています。平均は、男子が「5.7歳」、女子は「6.1歳」と男子の方が早めです。正しい持ち方のイラストを提示し、『おはし』を正しく持っているか?自己判断してもらった結果、「正しく持っている」82.5%という人が8割強を占め、年齢別に見ると、若い人ほど「正しく持っていない」という割合が高く、30代では25.6%と4人に1人の割合となっています。現在、日本の食糧自給率はどれくらいだと思うか?尋ねてみました。その結果、正解の「40%」26.8%を挙げた人は4人に1人強の割合でした。日本は、どの程度食糧を自給すべきだと思っているのでしょうか?「3分の2くらい」58.0%という人が6割弱を占め、次いで「半分くらい」30.0%が3割、「100%」7.8%という人も1割弱見られます。『日本で生まれ育てた牛(国産牛)を食べても、国産牛に与えている飼料が外国産の場合は自給率が上がらない』ということを知っているか?尋ねてみたところ、「知っている」22.5%という人は2割強に留まり、「知らない」77.5%という人が8割弱を占めています。『食料自給率』は、消費する食べ物を熱量に換算し、そのうち、国内生産が供給している割合のことですが、具体的な事例になると、わからない人が多いのが現実のようです。年齢別に見ると、年齢が上の人ほど「知っている」割合が高くなっていますが、最も高い50代でも3割強(31.6%)に留まっています。これからの『農畜水産物』に対する要望を見ると、ほぼ全員が「安全な」98.8%を挙げています。以下「おいしい」76.8%、「安い」52.8%の順となっています。ここ1年間の『食』に関するニュースで印象に残っていることを5つまで挙げてもらったところ、「賞味期限・消費期限改ざん」76.5%が最も多く、以下「産地偽装」66.8%、「原材料偽装」59.5%が続いています。

調査結果

((3)より続く)
第一子が一番はじめに作った料理名(“食事の支度”として「料理を作る」と回答した人:n=144)(上位5位) (単位:%)
第一子を、“食事の支度”に参加させるようになった年齢(“食事の支度”をさせたという人:n=223) (単位:%)
“おはし”を正しく持っているか (単位:%)
現在、日本の食糧自給率はどれくらいだと思うか(n=400) (単位:%)
日本は、どの程度食糧を自給すべきだと思うか(n=400) (単位:%)
国産牛を食べても、与えている飼料が外国産の場合は自給率が上がらないことの認知 (単位:%)
これからの“農畜水産物”について、どんな要望があるか(n=400)(複数回答)(上位10位まで) (単位:%)
ここ1年間の“食”に関するニュースで印象に残っていること(n=400)(回答は5つまで) (単位:%)
調査実施先:農林中央金庫