産後女性におけるデリケートゾーンの不調実態調査2010 |
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調査結果の概要
女性の社会進出が目覚しい現代。結婚し、出産してもすぐに家事をこなし、職場へ復帰する女性も増えているようです。このような状況を鑑み、出産後の女性が抱えるデリケートゾーンの悩みについて、産後1年以上2年未満の女性を対象に実態調査を行いました。その結果、出産後1年以内に、デリケートゾーンに何らかの不調を感じた女性は7割以上(73%)に上り、具体的な症状では「尿モレ」が最も多く42%でした。また、産後のデリケートゾーンの不調について、実際に悩んだ(「とても悩んだ」と「少し悩んだ」の合計)症状としては「痛み」が81%と最も高く、次いで「尿モレ」が71%と高いことがわかりました。それぞれの症状の開始時期を尋ねたところ、「痛み」と「出血」はほぼ出産をきっかけとして始まっており、「尿モレ」は妊娠と出産がきっかけと答えた人がほぼ半数の割合で、合計で95%に上りました。産後1年以内に感じたデリケートゾーンの症状が、現時点でどうなったかを尋ねたところ、「痛み」や「出血」といった出産をきっかけとして始まった症状は平均で9割以上の人が「良くなった」「少し良くなった」など症状が改善していると答えました。一方、「尿モレ」の症状は、産後1~2年経過した現在でも症状が「変わらない」もしくは「悪化した」と答えた人は合計で26%いて、妊娠・出産をきっかけとしたデリケートゾーンの不調の中では、長引く人が多い症状であることがわかりました。産後1年以上経過しても「尿モレ」のトラブルを抱えている人が多いこともあり、産後に日常生活へ戻る際、不安に感じた症状としても「尿モレ」と答えた人が最も多い結果となりました。産後のデリケートゾーンの不調により、妊娠前に比べて生活が変わった点は?年代別で見ると、20代前半の若い世代はデリケートゾーンのそれぞれの症状により産後の生活が変化し、「外出を控え、家で過ごすことが多くなった」19%、「家族以外の人と会うのがおっくうになった」7%などと答えた人が合計で4割近くにも上りました。 一方で、それぞれの症状についてきちんとケアをしているか尋ねたところ、3~4割の人が「できていない」「あまりできていない」と答えました。