2010年度 新入社員の会社生活調査(2)

  • 調査期間
  • 2010/03/29~2010/04/09
  • 調査対象
  • 実施先の産能マネジメントスクールが開催した“新入社員研修セミナー”の参加企業(151社)の新入社員505人(男性360人、女性145人)
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

(1)より続いて、将来の進路としてどのような方向を望むか?を尋ねると、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という『管理職志向』が44.3%となり、『専門職志向』の「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」44.0%を上回る結果となりました。一方、『独立志向』は不人気で、8.7%に留まっています。管理職志向が高まった今年の新入社員。では、どこまで出世したいのでしょうか?最終的に目標とする役職・地位では、「地位には関心がない」が36.5%。一方で、「部長クラス」は19.7%、「役員クラスは18.9%。「社長」は14.9%でした。転職から受けるイメージは、「キャリアアップ」が62.7%、「挫折」が37.3%でした。35歳時点での年収について、『理想の年収』と『現実を予想した年収』は?『理想の年収』では、「600万円台」32.1%が最も多く、「700万円台」24.0%、「800万円台」15.6%の順となりました。一方、『現実を予想した年収』では、「500万円台以下」47.1%が最も多く、これに「600万円台」34.7%が続いています。今後、自分の給料はどうなっていくと思うか?尋ねると、「下がる可能性も考えられる」19.9%がおよそ2割に達していました。仕事と育児の両立において、企業が講じる施策として最も有効だと思うものを挙げてもらいました、「育児休業制度の充実」34.1%がトップ。「(フレックスタイム制など)勤務時間の自由度の高さ」は22.0%、「十分な扶養手当の支給」は23.8%、「社員専用保育施設の設置」は20.0%となっています。定年退職の妥当な年齢尋ねたところ、トップは「65歳」51.3%、でした。これは65歳までの雇用の確保という厚生労働省からの改正高齢者雇用安定法にも合致する年齢です。年功序列と成果主義のどちらを望むか?を二者択一で尋ねました。「成果主義」が57.8%、「年功序列」が42.2%となりました。また、終身雇用制度を望むかどうか?は、「望む」が71.1%で、過去最高だった昨年から2.4pt減少していますが、依然70%台を維持しており高い水準にあります。年度によって増減はあるものの、過去の推移からすると終身雇用制度を望む傾向は続いていると言えます。

調査結果

将来の進路としてどのような方向を望みますか?
貴方が最終的に目標とする役職・地位は?
転職から受けるイメージとしてより強く感じるのはどちらですか?
35歳の時点で“理想の年収”と“現実を予想した年収”はどのくらいだと思いますか?(2010年度)
今後、自分の給料はどうなっていくと思いますか?
少子化が進む原因の一つとして仕事と育児の両立の難しさが挙げられていますが、その解決のために企業が講じる施策として最も有効だと思うものはどれですか?
定年退職の年齢は何歳くらいが適当だと思いますか?
年功序列と成果主義のどちらを望みますか?
“終身雇用制度”を望みますか?
調査実施先:学校法人 産業能率大学