2010年度 新入社員の会社生活調査(1)

  • 調査期間
  • 2010/03/29~2010/04/09
  • 調査対象
  • 実施先の産能マネジメントスクールが開催した“新入社員研修セミナー”の参加企業(151社)の新入社員505人(男性360人、女性145人)
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

学校法人産業能率大学は、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケートを実施し「2010年度新入社員の会社生活調査」としてまとめました。その結果を見ると―。まず、就職活動の感想を尋ねたところ、「かなり大変だった」27.7%と「思ったより大変だった」43.6%を合わせて71.3%が『大変だった』と回答していました。また、就職活動の結果については、「たいへん満足」が48.6%、「やや満足」が39.5%で、合わせて88.1%が満足しています。就職先を選ぶ際に重視した項目では、「仕事内容」71.0%がトップ、次に「業種」67.3%で、この2項目が群を抜いています。数年前の『売り手市場』の時と自分が経験した就職氷河期との比較では、29.3%が「うらやましい」としていました。ただし、「結局は本人の実力次第」51.1%が一番多い回答でした。1学年下の後輩が活動している来年4月入社の就職活動については、87.1%が「今年より厳しくなる(「非常に厳しくなる」17.2%と「厳しくなる」69.9%の合算)」と回答。自身の経験から就職環境の厳しさを実感しているようです。また、就職氷河期をくぐりぬけた経験から、どのような姿勢で就職活動に取り組むべきだと思うか?を尋ねたところ、「業種を限定せず広い視野をもつ」63.2%が約2/3に達し、一方の「業種を絞って目標を定める」は36.8%でした。就職にあたっての意気込みや、将来のキャリアプランなどについて尋ねました。働くことに対して最も強く求めるものは、全体の33.9%が「人間としての成長」を選択、これに「収入の確保」24.4%が続いていました。将来のキャリアプランについては、「漠然とは考えている」63.0%が最も回答が多くありました。「明確なキャリアプランを持っている」のは9.1%でした。最初の10年をどのように過ごしたいか?と尋ねたところ、「できるだけ同じ職場にとどまり専門知識を深めたい」50.5%が半数以上を占めているものの、「いろいろな職場を経験したい」というジョブ・ローテーションを希望する層が38.4%という結果も出ています。

調査結果

就職活動を振り返って、どのように感じましたか?
  ※「大変だった(「かなり大変だった」+「思ったより大変だった」)」の割合:71.3%  
  ※「楽だった(「思ったより楽だった」+「かなり楽だった」)」の割合:28.7%
就職活動の結果に満足していますか?
  ※「満足(「大変満足」+「やや満足」)」の割合:88.1%  
  ※「不満(「やや不満」+「大変不満」)」の割合:11.9%  
就職先を選ぶ際に重視した項目はどれですか?(2010年度)(必ず3つ選んでください) (単位:%)
順位項目
1仕事内容71.0
2業種67.3
3企業風土34.1
4所在地31.9
5福利厚生22.6
6給与水準22.2
7企業規模14.3
8知名度10.9
9キャリアアップできそう10.7
10研修制度2.4
11経営者2.2
その他9.3
数年前までは企業の採用意欲があり就職内定率も高く“売り手市場”と言われていました。自身の就職活動と比較してどのように思いますか。
1学年下の後輩が活動している、来年4月入社の就職活動はどうなると思いますか?
※「厳しくなる(「自分が経験した今春入社より非常に厳しくなる」+「自分が経験した今春入社より厳しくなる」)」の割合:87.1%
※「楽になる(「自分が経験した今春入社より楽になる」+「今春入社より非常に楽になる」)」の割合:12.8%
厳しい就職活動を勝ち抜いた経験から、就職活動中の後輩に、どのような視点で就職活動に取り組むべきか、アドバイスをお願いします。
あなたが働くということに対して強く求めるものはどれですか?最も近いものを1つ選んでください。
あなたは自身の将来のキャリアプランについて考えていますか?
勤め始めてから最初の10年間をどのように過ごしたいですか?
調査実施先:学校法人 産業能率大学