2010年度 新入社員の会社生活調査(1) |
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調査結果の概要
学校法人産業能率大学は、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケートを実施し「2010年度新入社員の会社生活調査」としてまとめました。その結果を見ると―。まず、就職活動の感想を尋ねたところ、「かなり大変だった」27.7%と「思ったより大変だった」43.6%を合わせて71.3%が『大変だった』と回答していました。また、就職活動の結果については、「たいへん満足」が48.6%、「やや満足」が39.5%で、合わせて88.1%が満足しています。就職先を選ぶ際に重視した項目では、「仕事内容」71.0%がトップ、次に「業種」67.3%で、この2項目が群を抜いています。数年前の『売り手市場』の時と自分が経験した就職氷河期との比較では、29.3%が「うらやましい」としていました。ただし、「結局は本人の実力次第」51.1%が一番多い回答でした。1学年下の後輩が活動している来年4月入社の就職活動については、87.1%が「今年より厳しくなる(「非常に厳しくなる」17.2%と「厳しくなる」69.9%の合算)」と回答。自身の経験から就職環境の厳しさを実感しているようです。また、就職氷河期をくぐりぬけた経験から、どのような姿勢で就職活動に取り組むべきだと思うか?を尋ねたところ、「業種を限定せず広い視野をもつ」63.2%が約2/3に達し、一方の「業種を絞って目標を定める」は36.8%でした。就職にあたっての意気込みや、将来のキャリアプランなどについて尋ねました。働くことに対して最も強く求めるものは、全体の33.9%が「人間としての成長」を選択、これに「収入の確保」24.4%が続いていました。将来のキャリアプランについては、「漠然とは考えている」63.0%が最も回答が多くありました。「明確なキャリアプランを持っている」のは9.1%でした。最初の10年をどのように過ごしたいか?と尋ねたところ、「できるだけ同じ職場にとどまり専門知識を深めたい」50.5%が半数以上を占めているものの、「いろいろな職場を経験したい」というジョブ・ローテーションを希望する層が38.4%という結果も出ています。
調査結果
- 就職活動を振り返って、どのように感じましたか?
※「大変だった(「かなり大変だった」+「思ったより大変だった」)」の割合:71.3%
※「楽だった(「思ったより楽だった」+「かなり楽だった」)」の割合:28.7%- 就職活動の結果に満足していますか?
※「満足(「大変満足」+「やや満足」)」の割合:88.1%
※「不満(「やや不満」+「大変不満」)」の割合:11.9%- 就職先を選ぶ際に重視した項目はどれですか?(2010年度)(必ず3つ選んでください) (単位:%)
順位 項目 1 仕事内容 71.0 2 業種 67.3 3 企業風土 34.1 4 所在地 31.9 5 福利厚生 22.6 6 給与水準 22.2 7 企業規模 14.3 8 知名度 10.9 9 キャリアアップできそう 10.7 10 研修制度 2.4 11 経営者 2.2 その他 9.3 - 数年前までは企業の採用意欲があり就職内定率も高く“売り手市場”と言われていました。自身の就職活動と比較してどのように思いますか。
- 1学年下の後輩が活動している、来年4月入社の就職活動はどうなると思いますか?