第2回『世代をつなぐ食』その実態と意識(2)

  • 調査期間
  • 2010/02/22~2010/03/10
  • 調査対象
  • 首都20km~50km圏に居住する、子どもを持つ30歳~59歳の主婦500人(有効回収率 80.0%:400人)
  • 調査方法
  • 自記式留置法

調査結果の概要

((1)より続く)家庭で、食材を購入して使い切れなかったり、食べ残したりして、食品を捨てる量は多い方か、それとも少ない方か尋ねたところ、「やや少ない」31.0%、「とても少ない」27.0%を合わせた「少ない」58.0%という人が過半数を占めています。では、食品を捨てることについて、どう感じているのでしょうか。ほとんどの人は「もったいない」92.8%と感じ、さらに「もっと計画的に購入したい」60.8%、「作った人に申し訳ない」40.0%などと、食品を捨てることに『後ろめたさ』を感じている人が多くなっています。家族揃って外食する頻度を見ると、「月に1回くらい」28.5%が最も多く、以下「月に2~3回くらい」24.5%、「2~3ヵ月に1回くらい」19.3%が続き、平均は「1.3回/月」です。家庭の食費は、一ヵ月に大体いくらくらいかを見ると、「4~6万円未満」37.3%が最も多く、次いで「6~8万円未満」26.8%が続き、「4~8万円未満」という家庭がほぼ3分の2(64.0%)を占め、平均は「6万2,260円/月」です。同居家族数別に見ると、家族数が多い家庭ほど平均金額が高くなっており、『2~3人』家族(5万6,670円)と『5人以上』家族(7万5,510円)では「2万円弱」の差があります。毎日の食生活で特に重視していることを3つまで挙げてもらったところ、「栄養」78.0%が8割弱と最も多く、次いで「おいしさ」64.8%、「家族の好み」55.8%という順でした。『食』について関心がある、日頃から知りたいと思ったり、情報を集めている事柄を見ると、「献立・レシピ」84.5%が断然多く、これに「からだに良い食べ物」62.8%、「調理の技術・コツ」58.8%が続いています。『食』に関する感謝の気持ちを持っているか尋ねてみたところ、「とても感謝の気持ちがある」47.0%、あるいは「まあ感謝の気持ちがある」49.3%がそれぞれ半数近くを占め、合わせてほぼ全員が「感謝の気持ちがある」96.3%と回答しています。では、どんなことに感謝の気持ちを持っているのかを見ると、「おいしいものがおいしく食べられることに対して」74.0%が最も多く、次いで「農業・漁業・酪農従事者に対して」59.7%、「自然の恩恵に対して」57.4%が続いています。次に、『食の安全』について、どの程度関心を持っているかを見ると、「とても関心がある」33.5%が3人に1人の割合、「まあ関心がある」61.5%が過半数を占め、合わせて大半の人が「関心がある」95.0%と回答しています。では、「関心がある」人が具体的にはどんなことに関心があるのかを見ると、「食品添加物」83.7%が最も多く、以下「輸入食品」73.4%、「残留農薬」57.9%などが続いています(来月号に続く)。

調査結果

((1)より続く)
食材を購入して使い切れなかったり、食べ残したりして、食品を捨てる量は多い方か(n=400)
食品を捨てることについて、どう感じるか(n=400)(複数回答)
家族揃って外食する頻度(n=400)
家庭の食費は、一ヵ月に大体いくらくらいか(全体・同居家族数別)
毎日の食生活で特に重視していること(n=400)(3つまで)(上位5位まで)
“食”について関心がある、日頃から知りたいと思ったり、情報を集めている事柄(n=400)(複数回答)
“食”に関する感謝の気持ちを持っているか(n=400)
どんなことに感謝の気持ちがあるか(n=385)(複数回答)
“食の安全”について、どの程度関心を持っているか
どんなことに関心があるか(n=380)(複数回答)(上位5位まで)
(来月号に続く)
調査実施先:農林中央金庫