生物多様性に関する意識調査

  • 調査期間
  • 2010/03/04~2010/03/15
  • 調査対象
  • 実施先に登録しているeネット社会広聴会員 2,057人(男性884人、女性1,173人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

今年(2010年)10月、名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されます。本会議は、これまでの各国の取り組みの総括と、今後の新たな枠組みを議論する、わが国にとって非常に重要な会合と言えます。 そこで、5月22日に『国際生物多様性の日』を迎えるに当たり、生物多様性に関し、認識や意見についてアンケート調査結果をとりまとめました。その結果を見ると、生物多様性について、「内容を知っている」27%に「聞いたことはあるが内容は知らなかった」35%を合わせると62%。言葉としては一定の認識が得られているようです。男女別で見ると、男性の方が女性より認識の割合が高くなりました。生物多様性という言葉から思い浮かべることを尋ねたところ、「多様な生物」「自然/自然環境/地球」「動植物」「絶滅」などの言葉を使った内容が多くなりました。今年(2010年)が国際連合が定めた「国際生物多様性年」であることを「知っている」は、12%。男女別で見ると、男性は14%、女性は11%と、生物多様性に関する国際的な取り組みは、まだあまり知られていないことが明らかになりました。また、今年(2010年)、生物多様性条約締約国会議(COP10)が名古屋で開かれることを「知っている」のは15%。男女別で見ると、僅かに男性の方が女性より「知っている」割合が高くなっています。生物多様性を損失させる原因について尋ねました。「知っている」は、35%。男女別で見ると、男性(38%)の方が女性(32%)より6pt高くなっているものの、あまり差は見られませんでした。生物多様性保全の議論が十分に「行われている」は僅か3%で、55%が「行われていない」、42%が「分からない」と回答。男女別でみても、あまり差は見られませんでした。生物多様性の保全・回復のために生活者が取り組んでいることで、最も多いのは、「地域の古紙回収に参加する」81%。政府に期待することでは、「持続可能な森林資源を利用する」42%でした。

調査結果

生物多様性の概念の認識(全体・男女別) (単位:%)
生物多様性の言葉から思い浮かべること(全体)(上位10位まで) (単位:%)
国際生物多様性年の認識(全体・男女別) (単位:%)
生物多様性条約締約国会議(COP10)の認識(全体・男女別) (単位:%)
生物多様性を損失させる原因の認識(全体・男女別) (単位:%)
生物多様性保全の議論(全体・男女別) (単位:%)
生物多様性の保全・回復のための取り組みで生活者が行っていること(全体)(上位5位まで) (単位:%)
政府に期待すること(全体)(上位5位まで) (単位:%)
調査実施先:(財)経済広報センター