蒸し料理と野菜の調理に関する調査 |
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調査結果の概要
(株)ミツカングループ本社では、旬の野菜が楽しみな春を前に、一般家庭における蒸し料理の調理実態を調査しました。一般家庭ではどの程度作られているのでしょうか?家庭で蒸し料理(蒸し鍋)を作ることがあるか尋ねたところ、6.5%が「よく作る」、30.3%が「ときどき作る」と回答。合わせて4割近くの家庭で蒸し料理が作られていることがわかりました。一方で、蒸し料理を作っていない主婦に、今後の意向を尋ねてみると、16.0%が「ぜひ作りたい」と回答。「まあ作りたい」57.7%と合わせると、約7割が蒸し料理への意欲をのぞかせています。家庭で蒸し料理(蒸し鍋)を作っていない人に、その理由を尋ねたところ、「専用の調理器具がないから」48.3%という声が半数近くから聞かれました。その『手軽さ』があまり知られていない蒸し料理ですが、家庭料理として定着していない背景には、専用の調理器具を要するハードルの高い料理という誤解があるようです。家庭で蒸し料理(蒸し鍋)を作っている人に、蒸し料理に使う調理器具を選んでもらった結果、「耐熱容器」18.3%や「土鍋」17.6%、「ホットプレート」11.8%など複数の用途に使える調理器具が活用されているようです。さらに、それぞれの調理器具について、一般家庭における保有率を調べました。その結果、「ホットプレート」保有率は80.5%。「耐熱容器」70.7%、「土鍋」64.7%なども、半数以上の家庭が持っているのに、蒸し料理にはあまり活用されていない実態が窺えます。キッチンに眠っているホットプレートなど、手持ちの調理器具を見直すことで、蒸し料理の実践者はまだまだ増えそうです。いよいよ春が間近に迫り、旬の野菜が楽しみな季節になりました。この春、一般家庭ではどのような野菜料理が食卓をにぎわすのでしょうか?好きな春野菜を選んでもらったところ、上位には「春キャベツ」73.3%「新玉ねぎ」55.0%、「たけのこ」42.8%などが挙がりました。さらに、『最もよく作る野菜料理』と『今後最も作りたい野菜料理』をそれぞれ聞きました。その結果、両者の差が最も大きかったメニューは「蒸し料理(蒸し鍋)」で、今後の意向が現状を31ptも上回っています。蒸し料理(蒸し鍋)を食べるときに使う調味料を選んでもらったところ、「ぽん酢」75.2%が断然トップ、その他「ゴマだれ」48.4%、「塩」41.2%が上位に挙がりました。蒸し料理の実施度ごとに、『料理がどの程度得意か?』を尋ねたところ、蒸し料理を作っている主婦に、料理を得意とする傾向があることが明らかになりました。蒸し料理ブームを主に担っているのは、どうやら、料理が得意な主婦ということのようです。蒸し料理は、手軽で賢い調理法として、料理上手を自認する主婦の間に浸透していると言えるでしょう。
調査結果
- 好きな春野菜(全体:n=416)(3つまで選択) (単位:%)
- 野菜の調理方法の現状と意向(SA) (単位:%)
最もよく作る野菜料理
(n=414)今後最も作りたい
野菜料理(n=410)炒め物 41.8 14.4 煮物 36.0 35.6 サラダ 9.7 4.4 スープ 4.6 7.1 ゆで料理 4.3 2.7 蒸し料理(蒸し鍋) 3.1 34.1 漬物 0.2 1.5 - “蒸し料理”を食べるときにつける調味料(“蒸し料理”実施者:n=153)(MA) (単位:%)
- 料理の得意度(“蒸し料理”の実施度別)(SA) (単位:%)
蒸し料理(蒸し鍋)のイメージとしては、「健康に良い」をはじめ、「余分な油をとらずにすむ」「野菜をたくさん食べられる」「素材の栄養素を逃さずとれる」などの要素が上位にあがりました。蒸し料理がブームとなっている背景にはやはり、健康志向が強く存在しているといえるでしょう。このように“カラダへのやさしさ”が広く知られている一方で、蒸し料理の魅力のひとつであるはずの“手軽さ”については、蒸し料理を作っている主婦と、作っていない主婦との間に、認知の差が目立ちました。実際に作ったことのある人にとっては手軽な蒸し料理も、作ったことのない人には手間のかかる料理として認識されているのかもしれません。いずれにせよ、蒸し料理の“手軽さ”は、まだまだ知られていないようです。