科学技術と社会に関する世論調査

  • 調査期間
  • 2010/01/14~2010/01/24
  • 調査対象
  • 全国の20歳以上の男女 3,000人(1,916人:有効回収率63.9%)
  • 調査方法
  • 面接聴取法

調査結果の概要

内閣府が行った『科学技術と社会に関する世論調査』によると、科学技術についてのニュースや話題へ「関心がある」者の割合は63.0%、「ない」者の割合は35.6%となっている。性別に見ると、「関心がある」とする者の割合は男性で、「関心がない」とする者の割合は女性でそれぞれ高くなっている。ふだん科学技術に関する情報をどこから得ているか聞いたところ、「テレビ」87.1%を挙げた者の割合が87.1%と最も高く、以下「新聞、雑誌」58.8%、「インターネット」21.8%の順となっている。科学技術への関心と理解を深める機会や場は十分にあると思うか聞いたところ、「そう思う」者の割合が34.3%、「そう思わない」者の割合が57.7%となっている。科学技術の発展に伴い、どのようなことに不安を感じるか聞いたところ、「地球環境問題」50.7%を挙げた者の割合が最も多く、以下「遺伝子組換え食品、原子力発電などの安全性」50.2%、「サイバーテロ、不正アクセスなどのIT犯罪」43.8%の順となっている。科学技術の発展には、プラス面とマイナス面があると言われているが、どちらが多いと思うか聞いたところ、「プラス面が多い」とする者の割合が53.5%、「両方同じくらいである」と答えた者の割合が35.2%、「マイナス面が多い」とする者の割合が6.5%となっている。性別に見ると、「プラス面が多い」とする者の割合は男性で、「両方同じくらいである」と答えた者の割合は女性でそれぞれ高くなっている。科学技術に関する『今後の科学技術の発展は,物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさも実現するものであるべきである』という意見についてどう思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が88.5%、「そう思わない」とする者の割合が8.0%となっている。科学技術が今後どのような分野に貢献すべきだと思うか聞いたところ、「医療分野」75.7%を挙げた者の割合最も高く、以下「地球環境の保全に関する分野」65.2%、「資源・エネルギーの開発や貯蔵に関する分野」56.7%の順となっている。

調査結果

科学技術についてのニュースや話題への関心 (単位:%)
「関心がある(「ある程度関心がある」含む)」
  今回調査:63.0%男性:73.5%女性:54.1%
「関心がない(「あまり関心がない」含む)」
  今回調査:35.6%男性:26.0%女性:44.0%
科学技術に関する情報の認知経路(今回調査:n=1,916)(複数回答)(上位5位まで) (単位:%)
科学技術への関心と理解を深める機会や場は十分にある (単位:%)
「そう思う(「どちらかというとそう思う」含む)」
  今回調査:34.3%男性:35.9%女性:33.0%
「そう思わない(「あまりそう思わない」含む)」
  今回調査:57.7%男性:59.1%女性:56.6%
科学技術の発展を不安に思う分野(今回調査:n=1,916)(複数回答)(上位5位まで) (単位:%)
科学技術の発展のプラス面とマイナス面(どちらが多いか?) (単位:%)
「プラス面が多い(「どちらかというとプラス面が多い」含む)」
  今回調査:53.5%男性:65.1%女性:43.5%
「マイナス面が多い(「どちらかというとマイナス面が多い」含む)」
  今回調査: 6.5%男性: 4.6%女性: 8.2%
科学技術に関する意見【物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさも実現するものであるべきである】 (単位:%)
「そう思う(「どちらかというとそう思う」含む)」
  今回調査:88.5%男性:89.3%女性:87.7%
「そう思わない(「あまりそう思わない」含む)」
  今回調査: 8.0%男性: 8.1%女性: 7.9%
科学技術が貢献すべき分野(今回調査:n=1,916)(複数回答) (単位:%)
調査実施先:内閣府