第2回 子育てトレンド調査レポート |
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調査結果の概要
小学校に入学すると、子どもの生活は大きく変化します。ベネッセ次世代育成研究所では、第一子の子どもの小学校入学にあたって、母親の不安や、子どもの放課後生活の実態を探りました。その結果を見ると、子どもの小学校入学にあたり、心配だったこと(「とても心配だった」と「まあ心配だった」の合計)は、「新しい生活にスムーズに移行できるか」76.1%が最も多く、これに「通学の安全」74.7%、「小学校で友だちができるか」61.9%、「授業についていけるかどうか」56.4%と続き、学校生活への適応が心配ごとの上位を占めました。子どもが小学校生活に慣れてきたと感じられた時期としては、「6月」30.9%が最も多く、「7月」までの1学期の間で75.2%が「慣れてきた」と実感しています。放課後の安全対策として、「子どもが帰宅する時間に自分が家にいるようにした」56.9%が最も多く、また「防犯ブザーを準備した」46.4%、「子どもと通学路を歩いたり、交通機関の利用の仕方を確認した」44.3%など、下校時の安全対策も半数近くが実行していたことがわかりました。学童保育所への入所申請は29.3%で、そのうちの87.7%が実際に利用していました。学童保育所への希望を見ると、「対象学年の延長」35.8%が最も多く、また「利用料をもっと安くしてほしい」33.8%や「利用時間の延長」26.5%など、利用にあたっての経済面や利便性への要望が高いことも窺えました。子どもが小学1年生になったことで、『これまでよりも子育てから手をはなしてみよう』と思ったことがありますか?と尋ねたところ、58.5%が「そう思う(「とてもそう思う」+「まあそう思う」)」と回答しています。理由を尋ねると、「子どもが身の回りのことがだいぶ自分でできるようになったから」76.9%と「子ども自身の成長をうながしたいから」72.7%の2つが圧倒的に多い結果となりました。