飲酒に関する意識・実態調査

  • 調査期間
  • 2010/02/上旬
  • 調査対象
  • 全国の20歳~39歳の有職者 300人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

お酒で最も失敗しやすいのは、入社2~3年目の男性の若手社員―。熊本県の球磨焼酎メーカー、高橋酒造(株)が20歳から39歳の有職者を対象に、お酒にまつわる失敗経験を尋ねたところ、このような結果が出ました。今回の調査で、20代・30代の半数以上(57.0%)がお酒による失敗の経験があることがわかりました。また、「(自分が)お酒のせいで仕事を休んだり、遅刻したことがある」人は72.7%、「職場に、お酒のせいで仕事を休んだり遅刻したりする人がいる」割合は81.7%に上るなど、多くの人が仕事にお酒の影響を及ぼしたことがあることがわかりました。二日酔いによって仕事に影響をきたす人についても尋ねたところ、そのほとんどは男性で、特に、「男性の若手社員(入社2~3年目)」36.9%に多い傾向がありました。二日酔いにならないために気をつけていることについて尋ねました。すると、飲酒量(「飲む量を決めて飲む」46.0%)や食事と一緒に飲むこと(「食事と一緒に飲む」44.3%)を意識している人は多いものの、お酒の種類(「できるだけ1種類の酒を飲む」16.0%、「飲むお酒の種類を選ぶ」14.3%)や飲む方法(「飲む時間を決めて飲む」11.3%)について気にしている人は少ないことがわかりました。

調査結果

次のようなお酒の失敗の経験はありますか? (単位:%)
あなたの職場で、二日酔いのせいで、仕事を休んだり遅刻したり、影響がでたりするのはどんな人が多いですか? (単位:%)
この背景として、昨今、会社の“飲み会”や、いわゆる“飲みニケーション”が減少し、これまでは先輩や上司から自然と学ぶことができた“お酒の飲み方”を知らない若手社員が増加、緊張感のなくなっている2年目以降の20代・30代男性社員に、お酒の失敗が多くなってしまうものと推測されます。
二日酔いにならないための工夫 (単位:%)
お酒は、飲み方にさえ気をつければ、翌日に残すことなく楽しむことができます。お酒を飲む機会が増える歓送迎会シーズンに向けて、翌日に残さない、正しいお酒の飲み方を知ることが大切だと言えるでしょう。
【参考データ】
テ  ー  マ : 焼酎に対するイメージ調査/焼酎の飲み比べ調査
調査時期 : 2010年2月4日~2月6日
調査方法 : 筆記調査/ブラインド試飲調査
調査対象 : 1週間に1回以上の飲酒経験があり、焼酎の飲用は月に2回未満の20代~30代の男女44人
焼酎脱落層が過去に飲用経験のある焼酎の種類 (単位:%)
焼酎全体(連続式蒸留焼酎と単式蒸留焼酎を合わせた量)の消費量は、“本格焼酎ブーム”により2003年には50年ぶりに日本酒(清酒)の売り上げを上回り、その後出荷量を伸ばしてきましたが、2008年に減少に転じました(国税庁統計より)。日本酒造組合中央会によると、その原因は原材料の高騰に伴う値上げや、若者の酒離れであるとされています。飲酒に関する意識・実態調査において、20代・30代で好きなお酒として「焼酎」を挙げる人も、20.7%に留まりました。そこで、週1回以上飲酒はするものの、普段焼酎を飲まない20代・30代を対象に、焼酎に対するイメージ調査を行いました。その結果、調査対象者全員が、過去に焼酎を飲んだ経験はあるものの、焼酎に対して、「においが苦手」56.8%、「味が苦手」47.7%、「アルコールが強すぎる」40.9%と答えるなど、焼酎に対して苦手意識を持っていることがわかりました。
種類別焼酎の飲みやすさ (単位:%)
ところが、同調査対象者に対し、米・芋・麦の3種類の焼酎の飲み比べ調査を実施したところ、米焼酎・麦焼酎に対し、「香りが苦手」と回答した人は、11.4%に留まりました。また、約6割が米焼酎を飲みやすいと回答したことから、焼酎を苦手と思っている人でも「米焼酎」であれば、おいしく飲める可能性が高いことがわかりました。“焼酎ブーム”時に焼酎にトライし、そのまま苦手意識を持ってしまった人でも、飲用経験のない「米焼酎」については飲まず嫌いなだけである場合も多いとも推測されます。
調査実施先:高橋酒造(株)