第２回 子ども生活実態基本調査

調査結果の概要

ベネッセコーポレーションの社内シンクタンク「Benesse教育研究開発センター」では、全国の小学４年生から高校２年生を対象にした、日常の生活実態や意識に関する調査を実施しました。この調査は2004年にも実施しており、過去５年間の子どもたちの変化を捉えることができます。まず、両親との『友だちのことについて』の会話の頻度を尋ねたところ、2004年に比べて頻度が増えており、特に母親と話す比率は、小学生で75.9％、中学生で66.4％、高校生で63.7％に達しています。また、『勉強を教えてくれる』『困ったときに相談にのってくれる』など、肯定的な親子のかかわりが増えていることがわかりました。一方で、『何でもすぐ口出しをする』などの否定的なかかわりは減少し、『友だち親子』が増加している様子が窺えました。悩みごとを相談できる友だちの数を尋ねました。「４人以上」いると回答する割合が、小学生で34.4％、中学生38.4％、高校生で43.8％となり、2004年よりそれぞれ５pt以上増えました。友だちとの関係について、男子で『仲間はずれにされないように話を合わせる』や『グループの仲間同士で固まっていたい』を肯定する割合が増え、小学生の男子ではどちらも５割を超え、『仲間内』を大切にする傾向が見られました。生活の満足度について尋ねたところ、2004年に比べて、『自分が住んでいる地域』『学校の先生との関係』『自分の性格』『今の日本の社会』など、ほとんどの項目で肯定する比率が高まりました。40歳になったときにしていると思うことを尋ねたところ、『親を大切にしている』『幸せになっている』は７割以上、『自由にのんびり暮らしている』は約６割が肯定しましたが、『世界で活躍している』を肯定した比率は２割を下回りました。

調査結果