上司の性別が部下のモチベーションなどに及ぼす影響の調査(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)上司に対する評価について尋ねたところ、【成果を出すために充分な社内・社外情報を提供してくれる】、【仕事の知識と経験を持ち、能力が高い】という項目で、女性上司に対する評価が、男性上司に対する評価を上回りました。また、『上司の性別』と『回答者の性別』の分類で見ると、女性上司がいる女性は、【仕事の知識と経験を持ち、能力が高い】、【リーダーシップがある】の項目で、特に上司に対する評価が高いことがわかりました。女性上司への評価は、男性上司への評価より高く、さらに女性部下からの評価がより高いということがわかります。直属の上司についていやだと思う項目を最大3つまで選んでもらったところ、全体では、「特にいやだと思うところはない」が30.2%と最も多く選択されました。次いで「リーダーシップがない」の26.9%です。上司の性別に対する意識について、回答者の性別で見ると、男性は、女性よりも、【上司の性別は、特に気にならない】という項目に対し、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答する割合が低いことがわかりました。さらに、男性の中でも、男性上司がいる男性は、女性上司がいる男性よりもこの割合が低く、また、男性上司がいる女性では、「あてはまらない」「あまりあてはまらない」という回答、即ち、「上司の性別は気になる」という回答が他のグループより多いことがわかります。相対的に、男性上司がいる男女は、上司の性別が気になるようです。【自分と同性の上司のほうが、仕事がしやすい】では、男性上司がいる男性の51.7%が「あてはまる」19.4%、「ややあてはまる」32.3%と回答しました。男性上司を持つ女性は、55.5%が「あてはまらない」24.5%、「あまりあてはまらない」31.0%と回答しています。つまり、男性上司がいる男性・女性とも男性上司のほうが仕事がしやすいと思う割合が半数かそれ以上であることがわかります。