若手社員の成長と、上司の意識とのギャップに関する調査(2)

  • 調査期間
  • 2010/01/15~2010/01/17
  • 調査対象
  • 全国の入社1~3年目(22歳~25歳)の若手社員309人と入社4年目以上で、社1~3年目の直属部下を2人以上持つ上司309人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

((1)より続く)上司からの評価では、「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」38.5%が最も多く、次いで「適切な目標や業務が与えられていないこと」26.9%、「職場に、従業員を成長させようという風土がないこと」24.9%と続きます。若手社員は、自身の意識の薄さを認めつつも、上司を含めた相談できる人の存在を求めており、上司は、業務の与え方や職場の風土が成長の妨げであると分析している様子が窺われます。若手社員の【今後、さらに成長していきたいと思っている】という回答を、入社年度別に見ると、1年目社員の「あてはまる」「ややあてはまる」という回答は、94.2%だったのに対し、2年目社員は81.6%、3年目社員は84.5%とやや少なくなっており、有意な差が見られました。また、【今の会社で働き続けたいと思っている】の項目に対し、1年目(68.9%)、2年目(47.6%)、3年目(40.8%)の順に、肯定的な回答が減少する傾向が見られました。『1年前と比べて、期待したほど成長していない』と思う項目を3つまで選んでもらったところ、入社年度別で差が出たのは、「仕事の面白さを感じる力」でした。これは、1年目(29.1%)、2年目(36.9%)、3年目(42.7%)と入社年度が上がるほど、その比率が増えています(3年目は有意に1年目より多くなっています)。成長していないという、いわば欠乏感を感じることとして、「仕事のおもしろさを感じる力」を指摘する人が多く、しかも入社年度が上がるほど多くなることは、注目すべき点です。

調査結果

((1)より続く)
成長を妨げていると思うこと(上位5位まで)
<上司からの評価> (単位:%)
【今後、さらに成長していきたいと思っている】 (単位:%)
【今の会社で働き続けたいと思っている】 (単位:%)
“1年前と比べて、期待したほど成長していない”と思う項目(3つまで選択) (単位:%)
株式会社JTBモチベーションズ
  1993年、JTB初の社内ベンチャーとして創業。JTBで手がけていた報奨旅行(組織が業績優秀者等を招待する旅行)ビジネスが、ビジネスの着想となった。現在は、モチベーション向上を専門としたコンサルティング事業、表彰式などの社内イベント事業を主たる領域とする。日本初のモチベーション・カンパニーとして、モチベーションに関する様々な情報、知見、ノウハウを有する。
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調査実施先:(株)ジェイティービーモチベーションズ