若手社員の成長と、上司の意識とのギャップに関する調査(1)

  • 調査期間
  • 2010/01/15~2010/01/17
  • 調査対象
  • 全国の入社1~3年目(22歳~25歳)の若手社員309人と入社4年目以上で、社1~3年目の直属部下を2人以上持つ上司309人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

(株)ジェイティービーモチベーションズは、全国の入社1~3年目(22歳~25歳)の男女(以降、若手社員と表記)と、入社1~3年目の部下を持つ男女(入社4年目以上:以降、上司と表記)に対し、標記の調査を実施しました。まず、若手社員に自分自身の成長について尋ねたところ、『1年前と比べて、成長したと思う』に、「あてはまる(「ややあてはまる」を含む)」と答えた人は84.5%でした。一方、上司には、入社1~3年目の部下の一人を思い浮かべて、同じ質問に答えてもらったところ、「あてはまる(「ややあてはまる」を含む)」の回答は同じく84.5%で、若手社員の自己評価と一致していましたが、「あてはまる」の回答だけを見ると、若手社員の自己評価は40.5%、上司からの評価は30.7%と差があり、自己評価のほうが高いことがわかりました。『1年前と比べて成長した』と思う項目で若手社員が自分自身について挙げたのは、「業務に関する知識や技術」71.8%が圧倒的に多く、続いて「職場における協調性」35.3%、「期待されている役割を理解し、それを果たす力」26.2%でした。一方、上司が若手社員を見て答えた結果を見ると、「業務に関する知識や技術」56.6%、「期待されている役割を理解し、それを果たす力」39.2%、「職場における協調性」33.0%、「与えられた仕事や目標をやりぬく力」33.0%と、回答が複数にわかれる傾向がありました。上司が若手社員に対して『成長してほしい』ことの1位は、「困難を克服する力」40.5%でした。しかし、若手社員で同項目を選択したのは23.0%に留まり、意識の差が明らかになりました。若手社員自身が『今後成長したい』と思うことは、「新しいアイデアや工夫を生み出す力」42.7%、次いで「業務に関する知識や技術」35.3%、「仕事のおもしろさを感じる力」30.1%と続いています。何によって成長したかとの質問で、若手社員の自己評価、上司からの評価ともに、「あてはまる(「ややあてはまる」を含む)」と回答した人が最も多かったのは、「身近な先輩や同僚とのやりとりやふれあいによって」(若手79.0%、上司76.4%)、次いで、「上司からの励ましやサポートによって」(若手70.5%、上司68.0%)でした。一方、成長を妨げていることでは、若手社員の自己評価では、「上司に相談しにくいこと」33.7%、「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」33.0%、次いで「職場に相談できる人がいないこと」30.4%でした。((2)に続く)

調査結果

若手社員の成長について【1年前に比べて成長したと思う】 (単位:%)
“1年目と比べて成長した”と思う項目(3つまで選択) (単位:%)
上司若手社員
業務に関する知識や技術56.671.8
職場における協調性33.035.3
与えられた仕事や目標をやりぬく力33.026.2
期待されている役割を理解し、それを果たす力39.226.2
ビジネスマナー15.922.3
仕事とプライベートのバランスを取る力7.120.1
困難を克服する力16.513.9
仕事のおもしろさを感じる力6.18.7
新しいアイデアや工夫を生み出す力14.98.4
仕事に対するモチベーション(やる気)を保つ力8.48.1
仕事がしやすい環境を作る力1.01.0
成長したい点、してほしい点(3つまで選択) (単位:%)
上司若手社員
新しいアイデアや工夫を生み出す力39.242.7
業務に関する知識や技術24.335.3
仕事のおもしろさを感じる力15.930.1
期待されている役割を理解し、それを果たす力29.426.5
困難を克服する力40.523.0
仕事に対するモチベーション(やる気)を保つ力18.822.0
職場における協調性16.219.4
与えられた仕事や目標をやりぬく力20.117.2
仕事とプライベートのバランスを取る力9.413.3
仕事がしやすい環境を作る力12.611.7
ビジネスマナー8.48.7
何によって成長したか(上位5位まで)
<若手社員> (単位:%)
<上司> (単位:%)
成長を妨げていると思うこと(上位5位まで)
<若手社員の自己評価> (単位:%)
((2)に続く)
調査実施先:(株)ジェイティービーモチベーションズ