若手社員の成長と、上司の意識とのギャップに関する調査(1) |
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調査結果の概要
(株)ジェイティービーモチベーションズは、全国の入社1~3年目(22歳~25歳)の男女(以降、若手社員と表記)と、入社1~3年目の部下を持つ男女(入社4年目以上:以降、上司と表記)に対し、標記の調査を実施しました。まず、若手社員に自分自身の成長について尋ねたところ、『1年前と比べて、成長したと思う』に、「あてはまる(「ややあてはまる」を含む)」と答えた人は84.5%でした。一方、上司には、入社1~3年目の部下の一人を思い浮かべて、同じ質問に答えてもらったところ、「あてはまる(「ややあてはまる」を含む)」の回答は同じく84.5%で、若手社員の自己評価と一致していましたが、「あてはまる」の回答だけを見ると、若手社員の自己評価は40.5%、上司からの評価は30.7%と差があり、自己評価のほうが高いことがわかりました。『1年前と比べて成長した』と思う項目で若手社員が自分自身について挙げたのは、「業務に関する知識や技術」71.8%が圧倒的に多く、続いて「職場における協調性」35.3%、「期待されている役割を理解し、それを果たす力」26.2%でした。一方、上司が若手社員を見て答えた結果を見ると、「業務に関する知識や技術」56.6%、「期待されている役割を理解し、それを果たす力」39.2%、「職場における協調性」33.0%、「与えられた仕事や目標をやりぬく力」33.0%と、回答が複数にわかれる傾向がありました。上司が若手社員に対して『成長してほしい』ことの1位は、「困難を克服する力」40.5%でした。しかし、若手社員で同項目を選択したのは23.0%に留まり、意識の差が明らかになりました。若手社員自身が『今後成長したい』と思うことは、「新しいアイデアや工夫を生み出す力」42.7%、次いで「業務に関する知識や技術」35.3%、「仕事のおもしろさを感じる力」30.1%と続いています。何によって成長したかとの質問で、若手社員の自己評価、上司からの評価ともに、「あてはまる(「ややあてはまる」を含む)」と回答した人が最も多かったのは、「身近な先輩や同僚とのやりとりやふれあいによって」(若手79.0%、上司76.4%)、次いで、「上司からの励ましやサポートによって」(若手70.5%、上司68.0%)でした。一方、成長を妨げていることでは、若手社員の自己評価では、「上司に相談しにくいこと」33.7%、「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」33.0%、次いで「職場に相談できる人がいないこと」30.4%でした。((2)に続く)
調査結果
- 若手社員の成長について【1年前に比べて成長したと思う】 (単位:%)
- “1年目と比べて成長した”と思う項目(3つまで選択) (単位:%)
上司 若手社員 業務に関する知識や技術 56.6 71.8 職場における協調性 33.0 35.3 与えられた仕事や目標をやりぬく力 33.0 26.2 期待されている役割を理解し、それを果たす力 39.2 26.2 ビジネスマナー 15.9 22.3 仕事とプライベートのバランスを取る力 7.1 20.1 困難を克服する力 16.5 13.9 仕事のおもしろさを感じる力 6.1 8.7 新しいアイデアや工夫を生み出す力 14.9 8.4 仕事に対するモチベーション(やる気)を保つ力 8.4 8.1 仕事がしやすい環境を作る力 1.0 1.0 - 成長したい点、してほしい点(3つまで選択) (単位:%)
上司 若手社員 新しいアイデアや工夫を生み出す力 39.2 42.7 業務に関する知識や技術 24.3 35.3 仕事のおもしろさを感じる力 15.9 30.1 期待されている役割を理解し、それを果たす力 29.4 26.5 困難を克服する力 40.5 23.0 仕事に対するモチベーション(やる気)を保つ力 18.8 22.0 職場における協調性 16.2 19.4 与えられた仕事や目標をやりぬく力 20.1 17.2 仕事とプライベートのバランスを取る力 9.4 13.3 仕事がしやすい環境を作る力 12.6 11.7 ビジネスマナー 8.4 8.7 - 何によって成長したか(上位5位まで)
<若手社員> (単位:%)