規格外の野菜・果物に関する消費者意識調査 |
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調査結果の概要
日本政策金融公庫(日本公庫)農林水産事業は1月上旬、20歳代から60歳代までの2,000人を対象に規格外の野菜・果物に関してインターネット調査しました。まず、規格外の野菜・果物の購入経験を尋ねると、60.0%に及び、さらに半数以上が今後、購入を「増やす」52.5%と考えています。一方、購入経験がない人でも、65.5%が「今後は購入してみたい」と回答しています。規格外野菜・果物を販売しているかどうかが食品の購入先を選択するときに影響を与えるかどうかを聞きました。すると、およそ6割の人が「影響する(「かなり影響する」15.9%+「少し影響する」45.5%)」と答えています。規格品より何割ほど安ければ、規格外の野菜・果物を購入しようと思いますか?結果を見ると、規格品より「2割安い価格(「2割以上安い価格」31.5%+「1割以上安い価格」16.6%+「規格品とほぼ同じ価格」4.7%+「規格品より高い価格」0.1%)」ならば52.9%もの人が購入に関心を持っていることがわかりました。規格外の野菜・果物を購入する理由を見ると、「品質のわりに価格が安いから」64.8%、「規格品と味が変わらないから」55.5%、「見た目にはこだわらないから」37.3%などが多く、反対に、購入しない/購入を減らす理由では、「買えるところがないから」44.4%や「安さの理由が規格以外にもありそうだから」32.2%が上位に挙げられており、購入できる場所が増えれば、また、価格が安い理由を丁寧に説明すれば購入が増えるかもしれません。購入している場所は、「スーパー・生協(店舗)」70.5%、「農産物直売所」59.3%の2つが目立っています。野菜・果物の規格に対しては、23.9%が「規格を撤廃すべき」、43.1%が「大幅に緩和すべき」と考えていることがわかりました。
調査結果
国内で生産される農産物は大きさ、色、形など一定の規格にもとづき出荷・販売されています。このため、曲がったキュウリなど規格外の農産物は、販売先が限定され、低価格で取引される場合が多いのが現状です。しかし最近、消費者意識の変化や不況による暮らしの悪化などを背景に、スーパーや農産物通信販売サイト、農産物直売所で規格外の農産物への人気が高まっています。 - 規格外の野菜・果物の購入経験 (単位:%)
- 今後の意向
<購入経験のある方> (単位:%) - <購入経験のない方> (単位:%)
- 規格外野菜・果物の販売の有無が食品購入先の選択に与える影響 (単位:%)
- 規格外の野菜・果物を購入しようと思う価格 (単位:%)