第15回 新成人意識調査(1) |
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調査結果の概要
2010年の新成人(1989年4月2日から1990年4月1日生まれ。全員が平成になってから生まれた人で構成される世代)を対象に意識調査を行いました。今年の新成人800はどのようなタイプなのでしょうか?結果を見ると、「人からペースを崩されたくない」91.8%と『マイペース志向』が強いながらも「人に気を遣うタイプ」88.0%であると自らを評していることでは、過去3年間の新成人と変わりはないことがわかりました。今、抱えている不安を尋ねると、「今後の進路」67.0%、「自分の今の仕事や勉強」54.3%、「自分の生き方」54.1%)など、学生らしい事柄が上位に挙げられています。日本について、今の気持ちを尋ねました。「日本の文化は好きである」と88.5%の新成人が回答。「日本が好き」80.9%、「日本の歴史には誇りや愛着がある」69.8%も、多少下がるものの過半数を超えています。今年の新成人のうち、72.6%は「自分をおとなだと思っていない」(男性66.3%、女性79.0%)と考えていることがわかりました。その理由として、「精神的に自立していないから」が37.2%を占め、次いで、「経済的に自立していないから」32.4%となりました。20歳になることによって与えられる権利や義務について、70.0%が『成人の式典に参加する』(男性72.3%、女性67.8%)と考えており、さらに、『(選挙権を得てからの)初めての選挙』は68.8%が「参加する(した)」(男性69.0%、女68.5%)と回答しています(理由として一番多かったのは「国民の義務だから」42.2%でした。また、「政治に興味があるから」と答えた新成人も20.4%いました)。社会参加についての気持ちを聞くと、「近所づきあいは、気持ちよく暮らすためには必要である」と78.5%が回答し、ここでも対人関係を円滑に進めようとする新成人の姿が窺えました。「環境問題に関心がある」73.1%、「エコについて、自分でできる範囲で実践している」63.8%、「社会の一員だから何か社会のために役に立ちたい」67.9%と、社会に対する関心と参加意欲は高いようです((2)に続く)。