スポーツの経験と将来志向に関する実態調査

調査結果の概要

産業能率大学スポーツマネジメント研究所は、16歳から40歳の男女を対象に、これまでのスポーツ経験と今後の志向、子どもにやってほしいスポーツなどを聞きました。子どもにやってほしいスポーツについては、70の競技・スポーツ・運動を挙げ、子どもの有無に関わらず５つまで選択してもらいました。男の子には、「野球」44.0％、「サッカー」37.8％をしてほしいとの回答が４割前後を占めています。従来型のメジャースポーツが上位にある印象です。また、「空手」10.3％、「剣道」8.4％、「柔道」5.9％といった『武道』がトップ10に入っています。女の子では顕著に回答が多いものはありませんが、「テニス」25.5％がトップで、「バレエ」17.6％、「バレーボール」14.2％が続いています。「バレエ」、「新体操」9.8％など、競技人口とは、ややかい離した傾向が見られる点が特徴です。小学生時代に所属していた部活動・クラブチームを聞きました。男子では「サッカー」17.6％が、女子では「水泳」11.9％が１位でした。中学生時代の部活動・クラブ経験では、男子は「軟式野球」10.8％が、女子は「軟式テニス」10.1％がトップでした。男子では「所属なし」が26.8％であり、４人中３人もが運動部・クラブチームに所属していることがわかります。また、小学生時代に比べて、「水泳」は大幅に順位（14.1％→4.4％）を落としています。高校生時代の運動部・クラブチームへの所属経験を尋ねたところ、男子では「サッカー」6.0％が、女子では「バドミントン」3.6％が１位でした。ただし、女子では「所属なし」72.1％が７割を超えており、いずれのスポーツも割合が低く、順位による大きな差は見られません。高校で運動部に所属する女子はそもそも非常に少ないようです。今後、定期的にやってみたいスポーツ・運動について、45項目を挙げて聞いたところ、最も回答が多かったのは「ウォーキング」24.5％、２位は「ジョギング・ランニング」16.6％でした。負担なく続けられるものに関心が高いようです。３位から５位は、「筋力トレーニング」14.9％、「水泳」14.2％、「ヨガ」9.1％の順。いずれもスポーツクラブ通いが想起されます。男女別に見ると、男性では「ゴルフ（コース／練習場）」8.7％／8.5％、「サイクリング」7.7％、「野球」7.3％、「スノーボード」6.4％が10位以内に入り、女性では「ヨガ」16.1％、「テレビゲームによるエクササイズ」8.3％、「DVDによるエクササイズ」「バドミントン」「エアロビクス」が入っています。「ＤＶＤを利用したエクササイズ」8.1％のランクインについては、『ビリーズブートキャンプ』や『コアリズム』のヒットが背景にありそうです。

調査結果