2010年度 全国中堅・中小企業の経営実態アンケート

  • 調査期間
  • 2009/11~2009/12
  • 調査対象
  • 全国の中堅・中小企業経営者、経営幹部 987人
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

(株)タナベ経営では、当社主催の2010年度経営戦略セミナー「構造転換時代の新・成長戦略 ―タナベ経営が提唱する3つのステージ―」(2009年11月~12月)にご参加の皆様にご協力いただき、全国の中堅・中小企業の経営実態に関するアンケート調査を実施いたしました。その結果によると、アンケート回答企業から見た世界的金融経済崩壊の影響は、「ある程度のマイナス影響」50%、「甚大なマイナス影響」37%、「それほど影響はない」9%、「ある程度のプラス影響」2%となり、世界的な金融経済崩壊によるマイナス影響を受けている企業は87%に上りました。自社の今期(2009年度)の売上見通しについては、「減収」59%、「増収」22%、「前期並み」18%と、前回調査(2008年11月実施)の「減収」37%、「増収」31%と比較すると、「減収」と答えた企業が20%以上も増えています。日本国内の景気回復時期の予想は、「2010年後半」「2011年前半」が共に29%。以下「2011年後半」24%、「2010年前半」と続きました。来期の業績見通しは、「今期並み」32%、「増収増益」27%、「増収減益」5%、「減収増益」12%、「減収減益」17%、「赤字」1%でした。これらの結果からも、景気回復はまだ先であるとの見方が強いようです。2009年8月の政権交代が与える影響については、「どちらともいえない」が57%で最も多く、「悪い影響」24%、「良い影響」10%、「影響しない」7%となり、「どちらともいえない」という回答が1位であったことからもわかるように、現時点(2009年11月現在)では、まだまだ明確な影響が出るまでには至っておらず、今後どのような影響が表れるかは未知数と言えそうです。来期重点テーマの上位は「営業・販売力強化」50%、「新・成長戦略の構築」36%、「新技術・新商品開発」34%がトップ3となっています。当社では、企業が新たな成長を果たしてゆくために、企業の状況に合わせたターゲットとすべき3つのステージと、それぞれのステージで取るべき「新・成長戦略」(第2位)を提唱しております。そこで、あなたの社がターゲットとするステージは?という質問を投げかけた結果、「競争力再生」44%、「成長進化」31%、「市場創造」20%となりました。

調査結果

世界的金融経済崩壊の影響 (単位:%)
自社の今期(2009年度)の売上見通し(前年対比伸び率) (単位:%)
今回の調査結果前回の調査結果
前年並み1830
3~9%ダウン1719
10~19%ダウン2012
20%以上ダウン226
3~9%アップ1118
10~19%アップ89
20%以上アップ34
無回答12
日本国内の景気回復時期予想 (単位:%)
来期(2010年)の業績見通し (単位:%)
2009年8月の政権交代が自社に与える影響 (単位:%)
来期(2010年)の経営戦略・方針について、重要なテーマは?(複数回答) (単位:%)
“新・成長戦略”推進のために、自社がターゲットとするステージは? (単位:%)
調査実施先:(株)タナベ経営