ニッポンの夫婦関係スタンダード調査

調査結果の概要

団塊世代の『友達夫婦関係』が家族の序列を破壊したという説がありますが、今の普通の夫婦関係はどうなっているのでしょうか？アンケート調査を行ないました。外出先で手をつないだり腕を組んでいる妻は41.0％。30代後半になるとグッと減っていきますが、本音は手をつなぎたい妻が（60代を除いて）どの年代も半数以上でした。『人前でキス』12.2％がそれほど多くなかったのは、キスという習慣がないためと思われます。30代で実態も願望もグッと増えるのは子どもが幼稚園くらいになって新婚気分を取り戻そうとするためでしょうか。でも、40代で諦めの境地に入る模様です。30代前半まで『人前でキス』より、『二人で一緒にお風呂』が高いのは、すれ違う日々をお風呂タイムで解消したいという努力の気持ちの表れとも考えられます。30代も後半になると、子どもの目も気になるのでかなり減りますが、それでもキスよりは実態も願望も多いことがわかりました。『一緒のお布団に寝てますか？』～下のデータを見ると『一緒の寝室に寝ている』妻は78.4％。そのおよそ半分（46.4％）が『一緒の布団』ということで、おそらくは住宅事情によるダブルベット派と推測されます。40代になると一緒願望が実態を下回っていくのは、生活時間のすれ違いに加え、『同居人』夫婦増加のためでしょうか。一緒の寝室で寝ている妻が78.4％。でも、住宅事情が許すなら「別にしたい」妻が32.5％でした。50代になると半数以上が「別にしたい」と考えています。年をとると眠りが浅くなるためもありますが、『家族のため』を卒業して個人志向が強くなる年代とも考えられます。この１年間のセックス頻度を見ますと、頻度とセックスレスの自覚はほぼ一致していますが、それが夫婦仲に影響するか否かは40歳を境に変わるようです。若い世代ほど夫婦でいるための努力が必要と考えますが、ベテランは多彩な愛情表現を手中にするのか諦めるのでしょうか。

調査結果