お鍋料理に関する調査 |
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調査結果の概要
(株)ミツカングループ本社では、本格的な鍋料理の季節を前に、『お鍋に関する調査』をまとめました。まず、一般家庭で作られている鍋料理を尋ねると、ほぼ全家庭(98.8%)で、何らかの鍋を実施しており、メニュー別の実施率の上位は「寄せ鍋」72.8%、「すき焼き」71.9%で、7割以上の家庭の食卓に登場しています。暖冬傾向が予想されている今冬ですが、一般家庭における鍋料理の実施意欲に影響は?今秋冬の家庭における鍋料理の登場頻度について、例年に比べての増減を聞くと、「増えそう」28.1%、「やや増えそう」29.8%の合計が「減りそう」、「やや減りそう」同1.9%の合計を大きく上回りました。年代別では、年代が下がるほど鍋料理への意欲も高くなり、20代では「増えそう」40.5%、「やや増えそう」28.8%の合計が約7割に及んでいます。鍋料理が増えそうだと思う理由として、「食事の準備や片付けを簡単にしたい」70.1%が断然トップ。ただし、「食費を節約したい」53.1%も過半数の人が挙げており、鍋料理の頻度増加の背景には、生活防衛の意識が衰えることなく存在していると言えるでしょう。特に、20代と30代にとって、家計へのやさしさは大きな魅力となっているようです。具体的に増えそうな鍋メニューは、「寄せ鍋」60.6%、「水炊き」44.0%、「キムチ鍋」34.0%がトップ3でした。野菜や魚介類、肉と好みに合わせて自由に具材を楽しめるのも鍋料理の魅力の一つです。鍋料理によく入れる具材を尋ねると、トップは「白菜」96.1%で、ほぼ全家庭でよく使うという結果でした。以下「豆腐」95.6%、「きのこ類」90.0%、「長ねぎ」85.4%、「豚肉」78.1%までが、(各エリアともに)他の具材を引き離して7割以上の家庭でよく使われており、鍋料理の『5大具材』と言えそうです。今秋冬に向けて鍋料理に入れる回数や量が増えそうな具材、減りそうな具材を聞きました。増えそうな具材トップ3は、「きのこ類」37.5%、「白菜」36.5%、「豆腐」34.1%、一方、減りそうな具材トップ3は、「牛肉」28.2%、「カニ・エビ」20.4%、「魚介類」9.2%という結果でした。『鶏肉』や『豚肉』が増えそうだと思う理由としては、「安上がりなので」、「ヘルシーなので」、「ボリュームがでるので」の3項目が共通して挙がっており、どうやら、今シーズンの鍋料理は、食材のやり繰りによって賢くコストダウンしながら、よりヘルシーに仕立てることが重視される傾向にあるようです。野菜は、鍋料理にとってなくてはならない食材です。昨今の野菜価格の高騰は、今シーズンの家庭における鍋料理にどのような影響を与えようとしているのでしょうか?野菜価格高騰への主な対処法は、「もやしなど安い野菜を使う」27.1%、「豆腐やシラタキ、くずきりを増やす」20.0%、「野菜の代わりにきのこ類を増やす」10.7%など。一方、「野菜が高い間は、鍋を作る回数を減らす」14.4%、「(野菜が高い間は)鍋を作らない」3.4%といった『あきらめ派』は合わせて2割未満にとどまっています。
調査結果
- 鍋料理の実施率(全体:n=416) (単位:%)
- 鍋料理の増減意識(年代別) (単位:%)
- 鍋料理が増えそうだと思う理由(上位5位)(鍋料理「増」意向者:年代別) (単位:%)
全体
(n=241)20代
(n=72)30代
(n=64)40代
(n=55)50代
(n=50)食事の準備や片付けを簡単にしたい 70.1 75.0 71.9 65.5 66.0 食費を節約したい 53.1 55.6 60.9 41.8 52.0 健康や美容に良いものを食べたい 50.2 43.1 39.1 58.2 66.0 家族からのリクエストが増えた 25.3 18.1 32.8 34.5 16.0 家族がそろうことが多くなった 18.7 19.4 20.3 10.9 24.0 - 増えそうな鍋メニュー(鍋料理「増」意向者:n=241) (単位:%)
- 鍋料理によく入れる具材トップ5(鍋料理実施者:n=411) (単位:%)