「脳に関する意識調査」

  • 調査期間
  • 2009/08/12~2009/08/18
  • 調査対象
  • ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする全国の10代~50代の男女 1,000人(男女各500人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

インターネットを活用して新しい生命保険サービスを提供するライフネット生命保険(株)は、10代から50代の男女に対し「脳に関する意識調査」を実施しました。まず、有職者に対し、自分自身の脳のタイプは右脳と左脳のどちらかについて聞いたところ、43.8%の回答者が「右脳タイプ(「右脳タイプ」12.6%+「どちらかというと右脳タイプ」31.2%)」と回答しました。一方、「左脳タイプ(「左脳タイプ」24.3%+「どちらかというと左脳タイプ」31.9%)」と回答したのは56.2%で、「左脳タイプ」の人が「右脳タイプ」の人より12.4pt多くなりました。学生のころ最も得意だった科目を尋ねたところ、およそ4人に1人が「数学」23.7%を挙げており、特に『左脳タイプ』の回答者は28.0%と、3割近くに及び、『右脳タイプ』(18.2%)の人を約10pt多くなっています。有職者477名に対し、上司にしたい脳のタイプを聞いたところ、自分自身が『右脳タイプ』の人の場合、「左脳タイプ」の上司と回答したのは61.3%で半数を超えました。また、自分自身が『左脳タイプ』と回答した人に、同じ質問をしたところ、「左脳タイプ」の上司との回答は75.8%と、こちらも半数を大きく上回る結果となり、上司にしたい脳のタイプは「左脳タイプ」が多いことがわかりました。次に、部下にしたい脳のタイプを聞いたところ、自分自身が『右脳タイプ』の人の場合、「右脳タイプ」の部下と回答したのは58.8%で半数を超えました。一方、自分自身が『左脳タイプ』と回答した人では、「左脳タイプ」の部下との回答は67.5%となり、部下にしたい脳のタイプは自分と同じ脳のタイプであることが明らかとなりました。人間は心理的な要因に左右され、しばしば合理的な判断をすることができなくなる生き物です。今回の調査では10代から50代の男女1,000人(各500人)に対し、人間はどこまで合理的な判断ができるのかを調べるために、4つの設問を用意し調査しました。右の欄の結果をご覧ください。

調査結果

あなた自身の脳のタイプは右脳と左脳のどちらですか?(有職者:n=477)(単一回答形式) (単位:%)
学生のころ最も得意だった科目は何ですか?(有職者:n=477)(単一回答形式) (単位:%)
上司にしたい脳のタイプは右脳と左脳のどちらですか?(有職者:n=477)(単一回答形式) (単位:%)
部下にしたい脳のタイプは右脳と左脳のどちらですか?(有職者:n=477)(単一回答形式) (単位:%)
<あなたは、どちらを選びますか?(全体:n=1,000)>
A:毎月5,000円の12回払い
B:10万円一括で払い、1年後に4万円戻ってくる (単位:%)
Aは5,000円の12回払いなので、合計で6万円となり、Bは10万円を支払って、4万円が戻ってくるので総支払額は6万円となり、AもBも変わらないことがわかります。違いとしては、分割で支払うか、一括で支払うかの違いで、多くの人は分割の支払いの方を好む傾向があるようです。
A:10人中1名に9,000円が当たるくじ
B:10人中9名に1,000円が当たるくじ (単位:%)
結果としては、Bの「10人中9名に1,000円が当たるくじ」を選ぶ回答者が圧倒的に多くなりました。しかしながら、「期待値」で考えると、どちらも900円となり、差がないことがわかります。人間の心理としては、全く貰えないより、少しでも貰える方がお得と判断する人が多いようです。
A:80%の確率で4万円もらえるが、20%の確率で何ももらえない
B:確実に3万円もらえる (単位:%)
AとBのそれぞれの期待値を考えると、Aの期待値は3万2千円なのに対し、Bの期待値は3万円となり、Aの方が2千円お得だということがわかりますが、結果的にはBの回答が圧倒的に多くなる結果となりました。このように場合によって人間は不合理な判断をすることがあるようです。
A:80%の確率で4万円取られるが、20%の確率で何も取られない
B:確実に3万円取られる (単位:%)
上記設問と同じように、それぞれの期待を考えると、Aの期待値は-3万2千円なのに対し、Bの期待値は-3万円となり、Bの方が2千円損をせずに済むということがわかりますが、結果的にはAの回答が圧倒的に多くなりました。このようにAの20%の確率で何も取られない(損をしない)ことに、賭ける人間の微妙な心理が現れる結果となっています。
調査実施先:ライフネット生命保険(株)