主婦の新しい環境動向に関する意識

  • 調査期間
  • 2009/08
  • 調査対象
  • 関東・関西に居住する主婦 500人(各地域250人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

化学メーカーの(株)クラレでは、主婦を対象に環境問題についてのアンケート調査を実施しました。2001年に行った同様の調査と比較すると、今回は「エネルギーや水の節約意識」が着実に強くなっていることがわかりました。まず、環境のために日ごろから実行していることを見ると、上位項目の殆どは8年前と比べ実行率がアップしています。今回のトップは「歯を磨く時は水道の水を流し放しにしない」84.2%です。以下「詰め替えのある商品を多く使っている」78.6%、「エアコンの設定温度を抑え目にしている」74.8%、「照明はこまめに切っている」71.6%までは実行率が7割を超えており、暮らしの中にほぼ定着した環境行動と言えそうです。現在所有している環境対応型の家庭製品は、「エアコン」45.8%、「テレビ」43.4%、「電気冷蔵庫」41.6%が上位で、3製品とも関西より関東の方が高くなっています。これから新たに購入したり、買い替えたい環境対応型家庭製品は、休みなく電力を消費する「電気冷蔵庫」34.8%がトップです。次いで「テレビ」29.4%、「電気洗濯機」25.2%と続き、話題の「太陽光発電設備」6.8%に対する欲求はまだ低く、家庭に普及するにはもうしばらく時間がかかりそうです。車を買い替えたり、新たに購入する場合には、「一般のガソリン車」47.8%が最も多かったものの、エコカー減税や補助金効果もあり「ハイブリッド車」33.6%の買い替え・新規購入希望者は30%を超えています。『エコポイント』対象製品の購入・買い替え状況を見ると、『エコ・ポイント』が付く冷蔵庫、液晶テレビ、エアコンのうち「1製品だけ買い替え(購入)した」主婦は10.2%です。「2製品」1.2%、「3製品」0.4%となるとごくわずかです。2010年3月末が購入期限の『エコ・ポイント』ですが、「ひとつも買い替えしてない(買っていない)がこれから…」という主婦は44.6%います。関東(46.0%)、関西(43.2%)で大きな差はありません。環境省が温暖化防止国民運動の切り札としてスタートさせた事業『エコ・アクション・ポイント』については、7割近くが「このことについては何も知らない」66.8%と回答しています。環境のために悪いと思いながら、ついやってしまう『反エコ行動』は何か?尋ねました。「つい車を使ってしまう」18.6%がトップで、車の便利さはなかなか手放せないようです。以下「エアコンのつけっぱなし・使いすぎ」14.4%、「ゴミの分別を正しくしていない」9.2%と続いています。

調査結果

環境のために日ごろから実行していることは何ですか?(上位5位)(2001年との比較) (単位:%)
順位全体2001年
1歯を磨く時は水道の水を流し放しにしない84.277.3
2詰め替えのある商品を多く使っている78.678.0
3エアコンの設定温度を抑え目にしている74.852.9
4照明はこまめに切っている71.670.8
5買い物にはエコバックを持参している67.627.6
現在所有している環境対応型の家庭製品は何ですか?(上位5位) (単位:%)
順位全体関東関西
1エアコン45.847.644.0
2テレビ43.444.442.6
3電気冷蔵庫41.642.440.8
4電気洗濯機30.632.428.8
5電気掃除機23.826.421.2
これから購入(買い替え)したい環境対応型家庭製品は何ですか?(上位5位) (単位:%)
順位全体関東関西
1電気冷蔵庫34.835.634.0
2テレビ29.427.231.6
3電気洗濯機25.227.622.8
4エアコン24.822.427.2
5電気掃除機18.219.616.8
7太陽光発電設備6.86.47.2
車を買い替えたり、新たに購入する場合、どのような車にしたいですか?
順位全体関東関西
1一般のガソリン車47.845.250.4
2ハイブリッド自動車(HV)33.634.033.2
3電気自動車4.04.43.6
4一般のディーゼル車0.61.20.0
5水素ガス自動車0.40.00.8
6圧縮天然ガス(CNG)自動車0.00.00.0
7ソーラーカー0.00.00.0
“エコポイント”対象製品を購入・買い替えをしましたか? (単位:%)
“エコ・アクション・ポイント(※)”について知っていますか? (単位:%)
エコ・アクション・ポイントは、環境省が温暖化防止国民運動の切り札としてスタートさせた事業で、省エネ商品、サービスの購入や利用、または省エネ行動に伴ってポイントがたまり、そのポイントを商品等に交換できるというものです。
環境のために悪いと思いながら、ついやってしまう“反エコ行動”を教えてください(全体)(上位5位) (単位:%)
調査実施先:(株)クラレ