ウィスキーに関する調査 |
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調査結果の概要
アサヒビール(株)のお客様生活文化研究所は、ウイスキーについて調査を実施しました。結果は次の通りです。ウイスキーは好きですか?と尋ねました。「大好き」と回答した人が15.9%。「まあまあ好き」という声も36.1%を数え、全体の2人に1人はウイスキー愛飲者であることが明かとなりました。また、「憧れはあるが飲む機会がない」14.1%という声も目立ち、実際の飲用頻度以上にウイスキーに対する好感度の高さが窺えます。世代別で「大好き」「まあまあ好き」という声を見てみると、20代では28.9%と低調でしたが、30代で40.1%、40代で56.1%と次第に増加。さらに70代以上ではピークの72.9%に達し、年齢とともにウイスキーの愛飲度が高まる傾向が見受けられました。また「憧れはあるが飲む機会がない」という声は20代で33.7%と非常に高かったものの、30代で18.9%、40代で10.1%と年齢とともに減少し、ウイスキーは世代が高くなるに連れて「憧れのお酒」から「飲むお酒」へと意識に変化が生じていることが窺えます。最近、ウイスキーを飲む機会が増えましたか?と尋ね、「とても増えた」と回答した人が8.3%。さらに「まあまあ増えた」という声も23.1%を数え、愛飲者の3人に1人が飲用機会や頻度が以前より増加する傾向にあることが判明しました。また世代別で「とても増えた」「まあまあ増えた」という声を見てみると、40代以上では20%台であったものの、20代で44.7%、30代で43.3%と若者を中心に人気が急増していることが窺えます。ウイスキーの飲み方で最も人気が高かったのは「水割り」51.6%でした。続いて2位は「ロック」49.9%。そして3位は「ソーダ割り」34.4%でした。ウイスキーの魅力を尋ねました。堂々の1位は「芳醇な香り」60.4%でした。次いで「熟成された深い味わい」36.1%が続いています。ウイスキーに合うおつまみで最も人気が高かったのは「チーズ類」47.0%でした。「クラッカーにブルーチーズをのせて食べるのが一番好き」(男性30代)、「カマンベールチーズに蜂蜜をかけ、レンジでチンする」(男性60代)など、チーズというと一般的にワインが定番のようにも感じますが、意外にウイスキーと合わせて楽しんでいる人が多いことが窺えます。
調査結果
- ウイスキーに合うおつまみは?(複数回答/上位7項目) (単位:%)
- ウイスキーの似合う歴史上の人物は? (単位:票)
1 ナポレオン・ボナパルト 238 2 石原裕次郎 162 3 織田信長 83 4 ウィンストン・チャーチル 73 5 開高健 53 6 坂本龍馬 51 7 夏目漱石 48 8 吉田茂 43 9 緒方拳 36 10 白州次郎 31 - 堂々の1位は「ナポレオン・ボナパルト」でした。「グラスを片手に、大きなチェアーで揺れながら飲んで、戦略について考えている様子が浮かぶ」(女性40代)など、ウイスキーの持つ「落ち着き」と「高いアルコード度数」は、フランスの英雄であるナポレオンの「思惑深さ」や「戦の強さ」とイメージが重なるという声が多数寄せられました。また、「映画によく登場するクラブやバーのシーンなどすべてがピッタリとくる」(男性60代)など、2位「石原裕次郎」や「緒方拳」「松田優作」といった昭和を代表するスターの名も挙げられました。一方、「西洋文化にも理解を示していた信長が戦国の世に宴などで、ウイスキーを飲んでいたらとても面白い」(男性40代)など、3位に「織田信長」。同様6位に幕末の志士「坂本龍馬」、8位に第45代・第48~51代内閣総理大臣「吉田茂」、さらに10位に吉田首相の側近として知られ、連合国軍総司令部(GHQ)との交渉で活躍した「白洲次郎」など、日本の歴史に名を残す名将や、その時代の要人たちの名も多数挙げられました。いわば、ウイスキーは「庶民的」というよりも、現代風に言い換えれば「セレブ」で、どこか「インテリジェンス」を感じさせるお酒と言えそうです。