小・中学生を対象に「エコ」についてアンケート調査

調査結果の概要

全国の小・中学生を中心としたサークルリンク会員に対し、エコについて調査を実施した。『エコ』や『エコロジー』という言葉を聞いたことがあるかについて見ると、「はい」が98.6％と、殆どの子どもが聞いたことがあると回答。また、2007年と2008年の調査結果と比較すると、僅かずつではあるが「ない」の回答が毎年減少傾向にあり、『エコ』や『エコロジー』ということばを聞いたことのある子どもが年を追うごとに100％に近づいている様子がわかる。エコ（環境問題）についての学習経験を聞くと、「学校の授業で学んだ」が71.0％、「テレビやニュースなどで知った」が70.0％とかなり多く、特に小学校高学年や中学生で他の学年に比べ大幅に多く、この他「学校の体験学習で学んだ」や「地域活動で学んだ」といった項目でも小学校高学年や中学生で回答が多くなっており、エコや環境問題に接する機会が小学校高学年や中学生頃に多くなることが推測される。『エコ』と聞いて思いつくイメージは、「リサイクル」が88.4％と最も多く、「省エネ」76.3％、「環境保護」71.4％と続いた。全体的に小学校高学年と中学生の回答が他の学年に比べ多く、とりわけ「省エネ」や「環境保護」では学年が上がるにつれ回答が一気に多くなる。実際にやっているエコについて聞くと、「買い物袋を持参している」56.6％が最も多く、次いで「ペットボトルをリサイクル回収している」50.7％、「牛乳パックをリサイクル回収している」50.3％と続き、性別で見ると、「買い物袋を持参している」では男の子より女の子の回答が多く、また、2007年と2008年の調査結果と比較すると、「買い物袋の持参」や「エコ製品の購入」などで回答が若干増加しており、「買い物袋」や「エコ製品」の定着の兆しが窺えた。もっと取り組んでいくべきエコ活動について聞くと、「木の苗を植えたりして緑を増やす『植林』」63.9％が最も多く、次いで「街や川、海などのゴミを拾ってきれいにする」59.2％、「ペットボトル、牛乳パック、発泡トレーなどのリサイクル回収」58.4％と続き、学年別に見ると、「リサイクル回収」や「省エネ」「省エネ電化製品の利用」では、学年が上がるにつれ回答が多くなっており、高学年層において家庭でできるエコ活動が浸透している様子が窺えた。思いつくエコ製品では、「エコバック」72.6％が最も多く、次いで「エアコン」61.7％、「再生紙」59.4％と続き、学年別に見ると、「エアコン」「再生紙」「自動車」では小学校高学年、中学生の回答が多く見られた。また、2007年と2008年の調査結果と比較すると、「エアコン」「冷蔵庫」で回答が一気に増加した他、「自動車」も年々増加傾向にあるなど、大型家電や自動車にエコの印象を強くもっている子どもが増えてきているといえそう。『エコポイント』を知っているか聞いてみたところ、「はい」の回答が76.7％と８割近くに達し、性別で見ると、男の子よりも女の子の方がやや多く、また学年別で見ると、小学校高学年と中学生でおよそ８割という結果になった。続けて『エコポイント』を意識して買い物をしているかどうかについて質問したところ、「はい」の回答は36.5％と４割に満たず、『エコポイント』という言葉は浸透していても、実際の行動にはまだあまりつながっていない、という現状を反映した結果といえそうだ。

調査結果