震災時に関する調査

  • 調査期間
  • 2009/05/31~2009/06/02
  • 調査対象
  • 全国の20歳~49歳の男女 500人
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

20歳から49歳の男女を対象に「震災時に関する調査」を実施しました。その結果、地震などによる非常時、必ず持っていきたいものとして「財布」がトップにあがり、「携帯電話」、「めがね・コンタクトレンズ」と続く結果となりました。「携帯電話」は、通話が出来ることはもちろん、時計としての機能や照明的要素もあり、『非常時に安心を与えてくれるアイテム』として認識されていることもわかりました。非常時に持ち出すものとしては、まず「財布」42.9%と、コミュニケーションツールである「携帯電話」23.8%の意見が圧倒的に多く、その後に「めがね・コンタクトレンズ」11.1%が続く結果となりました。震災時の懸念事項についての質問では、金銭的な問題よりも、まずは「離れた家族・友人の安否」52.7%が挙げられ、安否の確認方法としては、まずは「自分の携帯電話」84.7%で連絡を取りたいという結果になったことからも、緊急時にいかに携帯電話が重要であるか、携帯電話が「財布」・「通帳」といった金銭関係の持ち物とほぼ同等に重要視されるということがわかりました。また、電話機能以外にも、携帯電話の「インターネットを利用しての情報収集」31.4%、「ワンセグ機能を利用してのテレビ視聴」16.4%、「ライトの代替」9.3%、「災害伝言板サービス」21.0%、「メール機能」14.9%に期待する意見が多数上り、携帯電話の存在が災害時の様々なシーンで役立ち、精神的な安心感をもたらすことがうかがえる結果となりました。災害時に必需品であるといえる携帯電話ですが、使用に当たって不安に思うこととしては「回線の混雑」42.4%や「電波障害(電波がない)」7.5%を上回り、「充電切れ」47.8%が第1位という結果となりました。ただその一方で、普段携帯充電器を持ち歩いていますか?という質問に対しては、「いいえ」78.7%が圧倒的に多く、携帯電話を利用する上で不安に思っていることと、そのための準備をしているか否かには大きな乖離があり、「充電切れ」への対応策が今後の防災準備の課題であることがわかりました。

調査結果

  昨年(2008年)の6月14日に発生し、死者・行方不明者23人を出した岩手・宮城内陸地震(M7.2、岩手県・宮城県で最大震度6強)から、約一年。KDDI(株)では、頻繁に発生する地震被害に対して、みなさんがどのような防災対策を打っているかを緊急調査しました。
非常時に必ず持っていくであろう物はどれですか? (単位:%)
順位持ち物男性女性男女計
1財布45.440.742.9
2携帯電話20.626.623.8
3眼鏡・コンタクトレンズ10.611.511.1
4防災セット  8.4  8.6  8.5
5通帳  7.0  8.1  7.6
6その他  3.7  2.9  3.3
7ラジオ  2.3  0.4  1.3
8写真  1.5  1.1  1.3
9パソコン  0.5  0.0  0.2
震災時に懸念されることは次のうちどれですか? (単位:%)
順位懸念されること男性女性男女計
1離れた家族・友人の安否52.153.152.7
221.917.319.5
3食糧13.512.713.1
4排泄  6.510.7  8.7
5寝る場所  4.3  4.1  4.2
6その他  0.1  2.0  1.1
7風呂  1.5  0.0  0.7
8着替え  0.1  0.1  0.1
安否の確認方法として次のうちまずどれを取りますか? (単位:%)
順位安否の確認方法男性女性男女計
1自分の携帯電話で80.588.484.7
2公衆電話から  5.4  2.6  3.9
3避難場所の掲示板から  4.7  4.0  4.3
4メールで  3.9  1.6  2.7
5自宅の電話から  1.6  1.9  1.7
6周りの知人づてで  2.2  0.9  1.5
7その他  1.6  0.7  1.1
地震などの災害時に電話機能以外にどのような点で、携帯電話が役立つと思いますか? (単位:%)
順位男性女性男女計
1インターネットを利用しての情報収集35.327.831.4
2災害伝言板サービス13.827.521.0
3ワンセグ機能を利用してのテレビ視聴18.214.816.4
4メール機能18.411.614.9
5ライトの代替  7.311.0  9.3
6時計機能  5.0  3.9  4.4
7電子マネー  2.0  2.9  2.5
8その他  0.0  0.4  0.2
震災時に携帯電話を使用する上で、不安に思うことは何ですか? (単位:%)
順位不安に思うこと男性女性男女計
1充電切れ46.748.747.8
2回線の混雑44.240.942.4
3電波障害(電波がない)  6.1  8.6  7.5
4故障・紛失  3.0  0.8  2.4
5その他  0.0  0.0  0.0
携帯充電器を普段から持ち歩いていますか?(男女計)
■災害時に困る充電環境
  緊急時には、普段コンビニに並んでいるはずの簡易充電器は売り切れ、避難所や携帯電話会社の公式ショップでの充電サービスや、人から借りるにも長い順番待ち。コミュニケーションツールであり、情報収集ツール、ライトの代替機能も持つ便利な道具であるはずの携帯も、充電切れで使えなければ不安で逆に大きなストレスにもなります。
【被災時における充電対応例】
携帯電話充電器を持っている人に借りる
コンビニエンスストアに売っている簡易充電器を買う・コンビニ設置のコイン式充電台を利用する
避難所か携帯電話会社の公式ショップでの充電サービスを利用
調査実施先:KDDI(株)