第一生命経済研究所「小学生の抑うつ」(1)

  • 調査期間
  • 2008/10~2008/11
  • 調査対象
  • 9歳~12歳の子ども449人とその母親451人
  • 調査方法
  • 郵送法

調査結果の概要

(株)第一生命経済研究所では、9歳から12歳の子どもとその母親を対象に、標記についてのアンケート調査を実施した。まず、子どもに学校・学習環境について尋ねたところ、先生との関係について、なんでも話したり相談できる先生が「いる」と答えた子どもは約3人に2人(61.4%)となっている。性別では、男子(57.5%)に比べて女子(65.3%)で高くなっている。なんでも相談できる友だちが「いる」と答えた子どもは73.7%を占め、男子(67.3%)より女子(79.9%)で高い。友だちから仲間はずれにされていると思うことが「ある」(「よくある」2.8%と「ときどきある」17.1%の合計)と回答した子どもは約2割(17.1%)となっている。なお、性別で特に差は見られなかった。運動系の習い事に通っている割合は58.4%を占め、性別では男子(73.8%)は女子(43.4%)に比べて30.4ポイントも高い。「将来なりたいものを決めている」割合は50.8%。性別では、男子(46.7%)に比べて女子(54.8%)で高い傾向にあった。次に、父親や母親との会話について頻度を尋ねた。「よくある」「ぜんぜんない」の割合は全体で見ると、母親が父親より高く、父子よりも母子の会話が多く行われていることが明らかになった。さらに、子どもの性別で見ると、父親との会話の割合は男子と女子でほとんど差は見られなかったが、母親との会話の割合については女子の方が男子より高く、女子の方が母親との会話が多いことがわかった((2)に続く)。

調査結果

子どもの学校・学習環境(全体、性別)<子どもの回答、一部母親の回答>
【なんでも相談できる先生】 (単位:%)
【なんでも相談できる友だち】 (単位:%)
【友だちから仲間はずれにされていると思うことがあるか?】 (単位:%)
【習い事(学習系):注】 (単位:%)
【習い事(運動系):注】 (単位:%)
  注:習い事(学習系)、(運動系)は母親(n=433)の回答、その他は子ども(n=433)の回答  
【将来なりたいものを決めているか?】 (単位:%)
【勉強の楽しさ】 (単位:%)
家庭環境(親子の会話)(全体、性別)<子どもの回答>
【一日の出来事を話すこと】 (単位:%)
父親との会話母親との会話
全体男子女子全体男子女子
よくある25.222.427.958.245.870.3
ときどきある31.933.630.129.638.820.5
あまりない26.628.025.16.07.94.1
ぜんぜんない11.812.111.40.90.51.4
無回答4.63.75.55.37.03.7
【友だちや先生について話すこと】 (単位:%)
父親との会話母親との会話
全体男子女子全体男子女子
よくある20.616.424.749.734.664.4
ときどきある32.833.632.033.743.524.2
あまりない28.930.826.910.213.66.8
ぜんぜんない12.514.011.01.21.40.9
無回答5.35.15.55.37.03.7
【成績やべんきょうについて話すこと】 (単位:%)
父親との会話母親との会話
全体男子全体男子全体男子
よくある15.714.516.937.630.444.7
ときどきある38.338.837.938.139.337.0
あまりない29.629.429.715.719.611.9
ぜんぜんない11.814.09.63.03.72.3
無回答4.63.35.95.57.04.1
((2)に続く)
調査実施先:(株)第一生命経済研究所