第一生命経済研究所「小学生の抑うつ」(1) |
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調査結果の概要
(株)第一生命経済研究所では、9歳から12歳の子どもとその母親を対象に、標記についてのアンケート調査を実施した。まず、子どもに学校・学習環境について尋ねたところ、先生との関係について、なんでも話したり相談できる先生が「いる」と答えた子どもは約3人に2人(61.4%)となっている。性別では、男子(57.5%)に比べて女子(65.3%)で高くなっている。なんでも相談できる友だちが「いる」と答えた子どもは73.7%を占め、男子(67.3%)より女子(79.9%)で高い。友だちから仲間はずれにされていると思うことが「ある」(「よくある」2.8%と「ときどきある」17.1%の合計)と回答した子どもは約2割(17.1%)となっている。なお、性別で特に差は見られなかった。運動系の習い事に通っている割合は58.4%を占め、性別では男子(73.8%)は女子(43.4%)に比べて30.4ポイントも高い。「将来なりたいものを決めている」割合は50.8%。性別では、男子(46.7%)に比べて女子(54.8%)で高い傾向にあった。次に、父親や母親との会話について頻度を尋ねた。「よくある」「ぜんぜんない」の割合は全体で見ると、母親が父親より高く、父子よりも母子の会話が多く行われていることが明らかになった。さらに、子どもの性別で見ると、父親との会話の割合は男子と女子でほとんど差は見られなかったが、母親との会話の割合については女子の方が男子より高く、女子の方が母親との会話が多いことがわかった((2)に続く)。
調査結果
- 【勉強の楽しさ】 (単位:%)
- 家庭環境(親子の会話)(全体、性別)<子どもの回答>
【一日の出来事を話すこと】 (単位:%) 父親との会話 母親との会話 全体 男子 女子 全体 男子 女子 よくある 25.2 22.4 27.9 58.2 45.8 70.3 ときどきある 31.9 33.6 30.1 29.6 38.8 20.5 あまりない 26.6 28.0 25.1 6.0 7.9 4.1 ぜんぜんない 11.8 12.1 11.4 0.9 0.5 1.4 無回答 4.6 3.7 5.5 5.3 7.0 3.7 - 【友だちや先生について話すこと】 (単位:%)
父親との会話 母親との会話 全体 男子 女子 全体 男子 女子 よくある 20.6 16.4 24.7 49.7 34.6 64.4 ときどきある 32.8 33.6 32.0 33.7 43.5 24.2 あまりない 28.9 30.8 26.9 10.2 13.6 6.8 ぜんぜんない 12.5 14.0 11.0 1.2 1.4 0.9 無回答 5.3 5.1 5.5 5.3 7.0 3.7 - 【成績やべんきょうについて話すこと】 (単位:%)
父親との会話 母親との会話 全体 男子 全体 男子 全体 男子 よくある 15.7 14.5 16.9 37.6 30.4 44.7 ときどきある 38.3 38.8 37.9 38.1 39.3 37.0 あまりない 29.6 29.4 29.7 15.7 19.6 11.9 ぜんぜんない 11.8 14.0 9.6 3.0 3.7 2.3 無回答 4.6 3.3 5.9 5.5 7.0 4.1 - ((2)に続く)