2009年度「幹部・リーダーの意識調査」アンケート |
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調査結果の概要
(株)タナベ経営では、全国で開催中の『幹部候補生スクール』などの受講者に対し、標記のアンケートを実施した。現在、仕事にやり甲斐を感じているかとの設問に、「かなりある(感じている)」という回答は42.3%、「まあまあある(同)」は53.6%と、納得感・充実感は高い模様。また、将来目指したいポジションは「上級幹部クラス」34.0%と「役員クラス」31.3%が拮抗しており、「経営者(会社のトップ)」までと考えている人は14.4%に留まっている。高望みはしない『ちょい上』志向が窺える。理想の人事処遇制度を尋ねたところ、「実力・成果主義型」44.8%が最も多く、次いで「一定の年齢までは年功序列型、それ以降は実力・成果主義型」36.7%と、8割の人は『実力・成果主義』を望んでいる。また今後、仕事をする上で身につけたい・学習したいことは、「計数知識・決算書分析力」が1位に挙げられ、これに「部下育成・人材開発スキル」、「方針および目標管理のやり方」が続いている。回答を寄せてくれた人のうち、現在の仕事について、肉体的に「つらい(「ややつらい」42.6%+「大変つらい」4.7%)」と感じている人は47.3%。精神的に「つらい(「ややつらい」57.9%+「大変つらい」18.9%)」と感じている人は76.8%であった。部下の指導育成は順調か?との問いに、「全体的にうまくいっている」と答えたのは31.5%。「年上の部下にはうまくできない」がそれを上回った。「指導・育成がうまくいっていない」とした回答者にその原因を聞いたところ、「忙しくて時間がとれない」28.9%、「何をすればよいのか、やり方が分からない」25.6%、「苦手意識があり、積極的になれない」23.0%、「部下との信頼関係が築けていない」20.8%などが上位を占めた。やっているけれど効果が上がらないというよりは、『上司側の理由でできていない』のが実情のようだ。