お客様相談窓口の利用に関する意識・実態調査 |
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調査結果の概要
多くの企業が設置している『お客様相談窓口』の対応が、顧客の商品やサービスの購入に直接影響する事が、(財)経済広報センターの調査で明らかになった。調査結果によると、お客様相談窓口の利用状況は、「利用したことがある」が79%と、「利用したことがない」21%を大きく上回っており、男女別に見ると、「利用したことがある」は、男性75%、女性82%となっており、女性の方が利用している。利用頻度は、この1年に「10回以上」が2%、「6~9回」が5%、「2~5回」が48%と、合計すると55%になり、「2回以上」が半数を超えている。男女別に見ると、「2回以上」利用している割合は、男性が60%、女性が52%で、男性の方が8ポイント高い。業種別の利用状況を見ると、「機械・電気機器」58%が最も多く、次いで「情報・通信」41%、「食料品」29%の順となっている。男女別に見ると、「機械・電気機器」(男性63%、女性55%)や「情報・通信」(男性47%、女性37%)で、男性の利用割合が女性よりも8~10pt高く、一方、女性は「食料品」(男性18%、女性37%)、「卸売・小売」(男性16%、女性30%)、「化学・医薬品」(男性7%、女性16%)で、男性よりも9~19ポイント高くなっている。お客様相談窓口の利用目的は、「問い合わせ」54%が最も多く、以下「修理・交換の依頼」26%、「苦情、抗議」15%と続く。男女別に見ると、「問い合わせ」は男性が57%と、女性(52%)よりも5pt高い。一方、「苦情、抗議」は女性が17%と、男性(13%)よりも4pt高くなっている。お客様相談窓口の利用満足度について、「非常に満足した」との回答が20%、「ある程度満足した」との回答55%を含めると、75%となる。お客様相談窓口の対応には、満足している生活者が多いと言える。男女別に見ると、「満足した(非常に/ある程度)」との回答は、男性76%、女性74%と差は見られなかった。お客様相談窓口の利用に満足した理由を聞いたところ、「担当者の対応が丁寧で誠実」71%との回答が最も高かった。また、その後、その企業に対する信頼感の変化を聞いたところ、「信頼感が大きく高まった」との回答は19%、「信頼感がある程度高まった」52%との回答を合わせると71%となり、「積極的にその企業の商品・サービスを購入・利用するようになった」との回答は12%、「商品・サービスを選ぶ際にはその企業のものを候補に挙げるようになった」41%との回答と合わせると53%と、窓口での対応に満足した人の過半数は、その後の購買などの行動に変化が出た。男女別に見ると、「積極的にその企業の商品・サービスを購入・利用するようになった」「商品・サービスを選ぶ際にはその企業のものを候補に挙げるようになった」との回答の合計は男女ともに5割を超えており、購買行動などへの影響という点では、男女の間に差は見られなかった。
調査結果
- お客様相談窓口の利用(全体・男女別) (単位:%)
- お客様相談窓口の利用頻度(全体・男女別) (単位:%)
- お客様相談窓口の利用状況(全体・男女別) (単位:%)
全体
(n=1,566)男性
(n=665)女性
(n=901)機械・電気機器 58 63 55 情報・通信(電話・プロバイダーなど) 41 47 37 食料品 29 18 37 卸売・小売(百貨店、スーパー、通販など) 24 16 30 金融(銀行、証券、保険など) 23 24 22 運輸(鉄道、バス、航空、物流など)・旅行 13 13 13 化学(化粧品、洗剤など)・医薬品 12 7 16 電気・ガス 10 9 11 輸送用機器(自動車、バイクなど) 4 5 3 その他 8 6 9 - お客様相談窓口の利用目的(全体・男女別) (単位:%)