2009年度 新入社員の会社生活調査(2)

  • 調査期間
  • 2009/03/25~2009/04/10
  • 調査対象
  • 実施先が開催した“新入社員研修セミナー”の参加企業(145社)の新入社員589人(男性394人、女性195人)
  • 調査方法
  • 自記式法

調査結果の概要

((1)より続く)昇進・昇格については「後輩には先を越されたくない」49.9%が最も多く、2人に1人の割合。最終的に目標とする役職・地位で最も多かった回答は(「地位には関心がない」47.2%を除いて)「役員」と「部長クラス」ともに16.3%でトップ、「社長」12.6%、「課長クラス」6.3%と続いている。先輩や上司にまず教えてほしい事は、「仕事内容」76.4%がトップ、以下「仕事の進め方」67.3%、「社内ルール」57.3%の順となった。男女別で見て差が顕著だったのは、「仕事内容」(男性79.4%、女性70.1%)、「働く姿勢や心構え」(男性41.4%、女性33.0%)、「社内ルール」(女性64.4%、男性53.8%)、「ビジネスマナー」(女性37.6%、男性31.0%)などであった。仕事上で悩みそうな事では、(「上司との関係」23.5%よりも)「職場での人間関係」59.5%が最も多く、特に、男性(56.6%)より女性(65.1%)で顕著だった。この他「仕事の進め方」44.6%や「担当業務の内容」42.4%(こちらでも、女性が53.3%と、男性の37.0%を大きく上回る)が4割を超えている。また、どのようにされると伸びるタイプか?聞いたところ、「褒められて伸びるタイプ」63.5%が最も多く、「怒られて伸びるタイプ」は12.3%、「客観的な評価で十分」が24.2%。男女別で見ると、「褒められて伸びるタイプ」は男性(61.5%)より女性(67.7%)で多い。指示待ちが多いなどといわれる昨今の若年層。そこで、上司に仕事の相談をする場合、適切だと思う事を聞いたところ、「意見・アドバイスを求める」が72.3%と、「指示を求める」9.2%や「判断を求める」18.5%を大きく上回っており、特に女性(80.5%)では8割に及ぶ。また、上司の仕事で一番大事だと思うものについても、「部下からの相談にのる」が53.9%と5割を超える一方で、「部下に指示を出す」は32.8%、「部下の報告を受ける」が13.3%に留まり、意識の上では、決して指示待ちではない模様。最後に、人事制度について尋ねた。年功序列的な人事制度と、成果主義的な人事制度のどちらを望むか?聞いたところ、「成果主義」が52.5%、「年功序列」が47.5%だった。終身雇用制度については、「望む」が過去最高となる73.5%に達し、初めて70%を超えた。年度によって多少の増減はあるものの、10年前より20pt以上も望む声が増えており、終身雇用制度への魅力を感じる傾向は続いている。

調査結果

((1)より続く)
昇進・昇格において、同期や後輩との競争についてどう感じますか?(2009年度:n=589) (単位:%)
貴方が最終的に目標とする役職・地位は?(2009年度:n=589) (単位:%)
先輩や上司にまずはどのような事を教えてほしいですか?(n=588)(3つまで) (単位:%)
全体男性女性
仕事内容76.479.470.1
仕事の進め方67.367.367.5
社内ルール57.353.864.4
働く姿勢や心構え38.641.433.0
ビジネスマナー33.231.037.6
伝票の書き方など細かな事17.016.817.5
社内・職場のこわい人7.56.98.8
貴方が仕事上で悩みそうな事は何ですか?(n=588)(3つまで) (単位:%)
全体男性女性
職場での人間関係59.556.665.1
仕事の進め方44.643.946.2
担当業務の内容42.437.053.3
仕事の成績37.339.033.8
朝起きる事37.039.032.8
担当業務の量25.625.525.6
上司との関係23.524.721.0
社内ルール9.09.97.2
リストラ8.510.74.1
貴方はどのようにされると伸びるタイプですか?(n=587) (単位:%)
上司に仕事の相談をする場合、適切だと思うのはどれですか?(n=589) (単位:%)
上司の仕事で一番大事だと想うのはどれですか?(n=588) (単位:%)
年齢や在籍年数に応じて昇進や待遇が決まる年功序列的な人事制度と業績に応じて決まる成果主義的な制度ではどちらを望みますか?(2009年度:n=583) (単位:%)
“終身雇用制度”を望みますか?(2009年度:n=585) (単位:%)
調査実施先:学校法人 産業能率大学