若者(20代)のライフプランニング意識調査 |
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調査結果の概要
(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が実施した『若者(20代)のライフプランニング意識調査』の結果によると、ライフプランに沿って生活するうえで、現在および将来について困っていることや不安に思うこととして、「日常の家計管理」47.9%を挙げた人が最も多い結果となりました。次いで「職(雇用)の確保」44.7%、「年金」41.8%、「親の介護」40.9%となり、それぞれ4割を超えた結果となりました。性別でみると、「親の介護」に関しては男性に比べて女性の割合が高く、「資産運用」では男性の割合が高い結果となりました。現在の保有金融資産(預金・株式・投資信託など)の残高は、「25万円未満」19.3%が最も多く、次いで「なし」17.7%、「100万円~200万円未満」15.3%、「50万円~100万円未満」(12.8%)と続き、性別では顕著な差は見られませんでした。未婚者に結婚の予定について尋ねると、「いずれは結婚したい」63.6%と回答した割合が最も高く、次いで「結婚する気はない」16.6%、「わからない」12.9%の順となりました。将来の居住形態の希望は「持家一戸建て」48.3%が半数近くを占めました。次いで「持家マンション・アパート」14.4%が1割強。一方、「特に考えていない」18.3%も2割ほどとなり、性別では顕著な差は見られませんでした。自分自身や家庭の将来のライフプラン(生涯設計)に関する考えを尋ねたところ、「そろそろ将来の夢や目標、資金計画などを考え始めようと思っている」32.4%と「特に考えていない」30.0%が3割を占める結果となりました。性別で見ると、「そろそろ将来の夢や目標、資金計画などを考え始めようと思っている」では、男性より女性の割合が高く、「将来の夢や目標、資金計画など具体的なライフプランを描いている」では男性の割合がやや高くなりました。『ファイナンシャル・プランニング』は役に立っていますか?と、ファイナンシャル・プランニングを実行している人に聞くと、「役に立っている」64.0%という回答が6割を超えました。(サンプル数が少ない属性があるためはっきりした違いは述べられませんが、年収の高い層や)保有金融資産残高300万円以上の人に「役に立っている」という回答が多く見られています。今後、ファイナンシャル・プランナーに相談したいと思いますか?との問いに、「条件が合えば相談したいと思う」46.5%という人と「相談したい」4.3%人を合計すると、約5割の人に相談の意志があることがわかります。「相談したいと思う」は全体では4.3%と少数ですが、(年収や)保有金融資産残高の多い人ほど、その意向が高くなっています。
調査結果
- ライフプランに沿って生活するうえで、現在および将来について困っていることや不安に思うことは何ですか?(n=2,629)(上位10位) (単位:%)
全体 男性 女性 日常の家計管理 47.9 43.1 52.4 職(雇用)の確保 44.7 42.4 46.9 年金 41.8 38.2 45.2 親の介護 40.9 34.5 47.0 病気・ケガ・死亡への備え 39.3 33.7 44.6 老後の生活設計 35.8 28.4 43.0 子どもの教育費 32.5 25.9 38.8 資産運用 29.9 36.7 23.5 住宅ローンの組み方 20.9 18.3 23.5 住宅の頭金 17.3 16.0 18.5 - 現在の保有金融資産(預金・株式・投資信託など)の残高はおよそいくらですか?(n=3,756) (単位:%)
全体 男性 女性 なし 17.7 15.8 19.6 25万円未満 19.3 18.8 19.8 25万円~50万円未満 10.3 10.7 9.8 50万円~100万円未満 12.8 13.4 12.1 100万円~200万円未満 15.3 15.5 15.1 200万円~300万円未満 7.9 7.3 8.4 300万円~400万円未満 5.6 6.0 5.1 400万円~500万円未満 2.9 3.0 2.8 500万円~600万円未満 2.2 2.0 2.3 600万円~700万円未満 1.1 1.1 1.2 700万円以上 4.8 6.1 3.6 - 結婚する予定はありますか?(n=2,872) (単位:%)
- 将来のお住まいの希望を教えて下さい(n=3,756)(上位5位) (単位:%)
全体 男性 女性 持家一戸建て 48.3 47.2 49.4 持家マンション・アパート 14.4 12.6 16.1 賃貸マンション・アパート 11.3 12.7 10.0 賃貸一戸建て 3.6 3.8 3.4 特に考えていない 18.3 18.8 17.8