「第６回ことばに関するアンケート」(2)

調査結果の概要

（（１）より続く）身近にきれいなことばづかいで話す人がいるという人に、それは誰か？尋ねると、「学校の先生」30.6％や「両親（「母親」25.7％、「父親」12.1％）」を抜いて、「女の友だち」37.8％が１位になるという興味深い結果になりました。次いで、２位が「学校の先生」、３位が「母親」。また、男子は「男の友だち」30.0％の影響が、女子は「女の友だち」52.0％の影響が大きいことがわかりました。きれいなことばづかいで話したいと思いますか？という問いに対し、「はい」が47.5％と、過半数を下回り、「わからない」が34.9％にのぼりました。このことから、どんなことばづかいがきれいなことばづかいなのか？という基準があいまいで、しかも、男性語と女性語の区別がなくなりつつある現在、きれいなことばづかいをしたいと願う子どもが47.5％もいたのは特筆すべき、と考えるほうが自然でしょう。きれいなことばづかいを身に付けるためにはどうしたらよい？という問いで、「本を読む」55.0％と「きれいな日本語をたくさん聞く」54.7％がほぼ同数であるのに対し、同じインプットである「テレビを見る」はわずか10.5％、「ラジオを聴く」は7.3％とマスメディアに対する期待値は低いことがわかりました。きれいなことばづかいをしていると思う有名人を１人だけあげてもらうと、昨年活躍した「エド・はるみさん」が、２位の「みのもんたさん」の1.5倍以上である205票を獲得して、１位となりました。「みのもんたさん」のほかにも、「タモリさん」「安住紳一郎さん」など司会のイメージが強い芸能人が上位に入っています。また、同性の影響が大きい傾向が見られ、男子からの投票が多かったのは「イチロー選手」や「麻生太郎首相」、「島田紳助さん」「みのもんたさん」「タモリさん」。一方、「仲間由紀恵さん」をはじめ「上戸彩さん」「堀北真希さん」「新垣結衣さん」などは女子からの票が多い結果となりました。

調査結果