小学校4年生~6年生に聞く子どものお金管理と『数感覚』~家庭の金銭感覚、(小学生の)数感覚

  • 調査期間
  • 2009/02/04~2009/02/17
  • 調査対象
  • 首都圏の小学校に通う4年生~6年生 300人(男女各150人)
  • 調査方法
  • 自記式留置法、面接法

調査結果の概要

首都圏の小学校に通う4年生から6年生の子どもに、お金に関することで、父親や母親が説明したり、教えたりしてくれたことを聞いたところ、「お金を大切にすること」78.0%が圧倒的に多く、また、「ものを大切にしたり、長く使うこと」64.0%など、多くの親が子どもに『金銭教育』をしていることが明らかになった。家族や家庭のお金について知っていること、もっと知りたいと思うことを尋ねると、「父親の仕事の内容」70.3%や「外で働いている母親の仕事の内容」50.0%は知っているが、『お金』に関することを知っている子どもは少なかった。もっと知りたいと思うことでは、「特にない」54.3%が過半数を占めているが、最も多かったのは、「父親・母親の給料や収入」18.0%が挙げられた。買い物をするとき、おおよその合計額を計算しているか?問うと、「している」子供が82.7%で、男子(77.3%)より女子(88.0%)の割合が高く、学年別で見ると大きな差は見られなかった。また、おつりの計算では、「出来る」90.7%子どもが9割で、男子(93.3%)は女子(88.0%)より若干高め。学年が上がるほど、「出来る」子どもの割合が高くなる。暗算が出来るかどうか?聞いてみると、「出来る」という子どもが81.7%で、「出来ない」子どもは6.3%と少数。男子は、「出来る」が84.7%と、女子(78.7%)より多め。学年別では、「出来る」が4年生と5年生(ともに77.0%)で8割を下回ったが、6年生(91.0%)は9割だった。算数の好き嫌いについて聞いた。「好き」48.3%という子どもがおよそ半数、「嫌い」17.3%は2割未満で、男子は、「好き」が62.0%に対し、女子は34.7%で、「嫌い」が23.3%と、男子の「嫌い」11.3%の倍以上の割合となっている。学年別で見ると、6年生で「好き」の割合が、4年生(46.0%)や5年生(45.0%)よりも高くなっている(54.0%)。算数が得意な子どもは4割(42.0%)で、特に、男子では56.7%と半数以上、「不得意」は7.3%と少数、一方、女子では、「得意」が27.3%と3割を下回り、「不得意」21.3%と大差のない割合になっている。学年別で見ると、6年生で他の学年に比べて「得意」51.0%が比較的多くなっている。

調査結果

お金に関することで、お父さんやお母さんが説明したり、教えたりしてくれたことは何ですか?(n=300) (単位:%)
家族や家庭のお金について知っていること、もっと知りたいと思うことは何ですか?(n=300) (単位:%)
知っているもっと知りたい
父親の仕事の内容70.316.7
外で働いている母親の仕事の内容50.0  3.3
ローンや借金の有無10.0  5.7
父親・母親の給料や収入  6.718.0
1ヶ月の家計費  3.714.3
預貯金額  2.716.3
ローンや借金の額  1.0  9.3
どれも知らない/特にない18.054.3
買い物をするとき、おおよその合計額を計算していますか?(n=300) (単位:%)
おつりの計算が出来ますか?(n=300) (単位:%)
暗算が出来ますか?(n=300) (単位:%)
算数が好きですか?(n=300) (単位:%)
算数が得意ですか?(n=300) (単位:%)
調査実施先:(社)全国珠算教育連盟