2009年 20代・30代未婚男性の意識調査(1) |
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調査結果の概要
(株)オーネットが実施した「2009年 20代・30代未婚男性の意識調査」によると…現在の男性は一般的に優しく、意欲を表面に現さないことから、『草食系』と評されている。今回の調査対象者である20代・30代の未婚男性も、51.0%が「自分は動物的というよりもどちらかというと植物的」と自らを分析している。『草食系』と『植物的』ではニュアンスは異なるかもしれないが、現在の青年層はやはり、木や草のように静的で、自分と近い関係を重視し、周囲の空気を微妙に捉えて生活をしていることが推測される。彼らは「家族で食事をすることが多い」49.5%、「家族の誕生日には贈り物をする」41.9%など、概ね家族とは仲がよい。友人関係では、58.4%が「友人に頼られるとうれしい」と思いつつ、「人間関係は(自分からは)深入りしすぎないほうがよいと思う」35.7%、「人間関係円滑のため、タイプに合わない人とも上手につきあう」30.1%と「友人には嫌われたくない」42.6%ために微妙に距離をおく傾向が見られた。「人からペースを崩されたくない」は90.0%とマイペース志向は強い。混沌とした社会状況下で、青年層の自殺が急増しているが、今回の調査でも38.6%が「自殺を考えた」経験を持つ。仕事意識を見ると、43.7%が「仕事よりも私生活を優先させたい」と回答。彼らは、「仕事に燃えている人はすてき」36.7%と評価しつつ、「職位や報酬よりも、働きがいや達成感を優先したい」37.4%、「できることなら仕事はしたくない」33.7%、「仕事以外の会社行事などは不参加」33.2%など、自らのタイプを「人からペースを崩されたくない」と評するとおり、仕事もマイペース志向である。女性の友人を持つ20代・30代未婚男性にその関係を聞くと、「メールで連絡を取り合う」92.8%が最も多く、「時々会っておしゃべりをする」89.0%、「恋愛対象としてみていない」87.2%と続く。恋愛相談をしたり、遊びにいったり、話をしたり、と総じて同性の友人と同様の関係を構築している。「女性の友人が必要」と考えている割合は66.3%と高い。「女性の先輩」となると、必要性は47.9%に下がる。70.5%は「恋愛相手が必要」と回答した。今は交際相手がいないものの、「交際相手がほしい」と思っている未婚男性は48.2%。「ほしくない」と思う未婚男性は21.8%。ほしくない理由は、「ひとりで楽しい」46.0%、ほしい理由では、「いれば楽しい」が各々1位となっている((2)に続く)。