「第17回 勤労者短観」(2009年4月実施)(2) |
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調査結果の概要
((1)より続く)現在、世帯で何らかの支出の切り詰めを行っているか? を尋ねたところ、全体の86.5%の人が家計において何らかを切り詰めたり、あきらめたりしている。内容を見ると、「外食費」60.5%、「趣味・レジャーの費用」44.2%、「衣料費」43.8%などが上位に挙げられている。1年前との比較で、自分自身のために自由に使えるお金(おこづかい)の増減を聞いてみると、「減った」とする者の割合は、全体の32.5%で、男性(29.2%)よりも女性(37.2%)で、そして30代(36.8%)で高くなっている。現状の生活で5つの項目について、どの程度不安を感じているか尋ねたところ、「老後の生活設計」79.5%、「世帯収入の見込み」72.4%については、7割以上の者が不安を感じている。生活全般にどの程度満足しているか? 聞いたところ、男性の非正規雇用者において「不満を感じている」53.8%との回答が多い。(定額給付金を受け取る予定、受け取った者における)定額給付金の用途は、「ふだん買うものに使う」とする者の割合が最も高く34.3%、「ふだんはできないことに使う」が29.4%、「貯金」が17.7%であった。ふだんの消費以外の用途に消費すると回答者の割合が3割にとどまることから、定額給付金の消費拡大効果としては限定的と考えられる。雇用創出を優先すべき分野としては、「介護・医療といった人手不足の分野」を挙げる者の割合が73.8%と最も高く、約4分の3を占めた。続いて「農業・林業・観光業など地域に根ざした分野」34.9%、「地球温暖化や環境保全に役立つ分野」23.2%、「国際競争力のあるものづくり(製造業)分野」21.7%であった。