団塊世代の意識についての調査レポート

調査結果の概要

(株)ネットマイルでは団塊世代の意識調査と題して、全国の団塊世代に対してアンケート調査を実施した。団塊世代は、本来1947年から1949年の間に生まれ、2008年度においては59歳から61歳の人をいうが、調査時期を考慮し今回の調査では55歳から64歳までを対象として、『55-57歳』『58-60歳』『61-64歳』の３層で比較した。この度の定額給付金制度に賛成でしたか？反対でしたか？と尋ねると、全体では「賛成だった」10.5％と「どちらかといえば賛成だった」16.3％をあわせた『賛成』が26.8％、「どちらかといえば反対だった」32.0％と「反対だった」37.2％をあわせた『反対』が69.2％という結果であった。年齢区分別に見ると、「反対だった」の回答率は年齢区分が上がるにつれ増加しており、『61-64歳』では半数近くにまで達した。定額給付金を受け取る予定であると回答した人に対し、受け取った定額給付金は主にどのようにつかう予定ですか？と尋ねたところ、全体では「消費に充てる」の回答率が73.6％と圧倒的に高く、続けて、主に誰のためにつかう予定ですか？という質問に、全体では「自分のため」の回答率が68.6％と圧倒的に高い結果であった。男女別に特徴的な項目を見ると、「自分のため」では男性よりも女性で、一方「夫･妻のため」では女性よりも男性の回答率が高かった。自分の自由にできるお金（お小遣い含む）は１ヶ月にいくらですか？と尋ねると、全体の平均金額は「38,481円」。男女別に見ると、男性は「48,753円」、女性は「28,210円」と、男性は女性に比べ「２万円以上」も高かった。また年齢区分別に見ると、『58-60歳』が他の年齢層に比べ「１万円以上」高いという結果であった。へそくりをしていると回答した人に対し、へそくりはいくらありますか？と問うと、全体では「100万円～500万円未満」の回答率が23.4％と最も高く、そして、へそくりをしている最たる理由を尋ねると、全体では「急な出費に備えて」の回答率が29.0％と最も高く、男女別に特徴的な項目を見ると、男性１位は「自分の自由にできるお金が欲しい」28.8％であったが、女性１位は「急な出費に備えて」30.2％であった。また「やりたいことがある」や「自分の自由にできるお金がほしい」といった項目では、女性よりも男性の、一方「蓄財のため」では男性よりも女性の回答率が高く、男女でへそくりに対する目的意識の違いが窺える結果であった。今後の人生にプランを持っていますか？という質問をしたところ、全体では「明確なプランを持っている」の回答率が6.3％、「何となくのプランはある」が51.9％、「全くプランはない」が33.0％という結果であった。年齢区分別に特徴的な項目をみてみると、「全くプランはない」の項目では、『55-57歳』の回答率が４割を大きく超えた一方で、『61-64歳』では２割台に留まっていた。また性別・年齢区分別に特徴的な項目を見ると、『女性55-57歳』で「全くプランはない」の回答率が５割弱と他に比べ高かった。

調査結果