大学生の学習・生活実態調査 (2) |
|
|
調査結果の概要
((1)より続く)大学生がどの程度現在の大学に満足・適応しているのかを知るために、学内での転学部・転学科、編入学等他大学への再入学について、それぞれを希望する頻度を尋ねた。転学部・転学科を希望する頻度に関して、「よくある」と「たまにある」を合わせると32.4%で、3割を超える学生が自分の所属する大学の中で学部・学科・コースを変更したいと感じており、他大学への再入学を希望する頻度に関しては、「よくある」と「たまにある」を合わせると45.7%で、4割を超える学生が大学に入り直したいと感じている。大学への志望度との関連をみると、『やむをえず進学した』学生の5割以上が他の大学への入り直しを強く意識していることが確認できる。サークルや部活動への参加は49.0%で、また1週間あたりの参加日数では、「週に1日」20.4%が最も多い。アルバイトの実施状況を見ると、63.7%がアルバイトをしており、実施日数としては「週に3日」32.1%が最も多かった。大学生の学習成果をとらえるため28の項目を設定した。「かなり身についた」と「ある程度身についた」の比率の合計が高い項目を見ると、最も高かったのは「コンピュータを使って文書・発表資料を作成し表現する」74.8%であった。一方、「全く身についていない」の比率の高い項目は、「社会活動(ボランティア、NPO活動などを含む)に積極的に参加する」47.7%で、「外国語で読み、書く」20.9%や「外国語で聞き、話す」25.6%といった外国語運用能力に関する項目であった。大学生の社会観については「いい友だちがいると幸せになれる」92.1%、「仕事を通じて社会に貢献することは、大切なことだ」84.4%、「日本は、競争が激しい社会だ」79.0%が上位3位に挙げられた。