大学生の学習・生活実態調査 (1)

  • 調査期間
  • 2008/10/上旬
  • 調査対象
  • 留学生、社会人経験者を除く18歳~24歳の大学1~4年生 4,070人(男子2,439人、女子1,631人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

Benesse教育研究開発センターが全国の大学生を対象に行った調査によると、大学進学を意識し始めた時期は、「高校2年生の頃」が29.5%と最も多く、以下「高校3年生の頃」24.3%、「高校1年生の頃」17.8%と続き、7割程度が高校の時に大学進学を意識しているという結果となった。受験する大学・学部を決める際に重視した点として、「興味のある学問分野があること」64.8%、「入試難易度が自分に合っていること」48.1 %、「自宅から通えること」33.2%などが上位に挙げられた。受験校全体に関しての入試方法について尋ねると、「一般入試」70.2%や「センター入試」58.5%が過半数を超え、「推薦入試」26.8%も4人に1人の割合だった。性別で見ると、女子は男子に比べ、「推薦入試」(女子31.2%>男子23.8%)や「AO入試」(9.7%>7.5%)を経験した学生が多い傾向が示された。大学受験対策として取り組んだことでは、「センター試験に対応した教科学習」66.8%が最も多く、次いで「私立大学入試に対応した教科学習」43.8%、「国公立二次試験に対応した教科学習」39.0%という順であった。現在の大学・学部に進学したときの気持ちとしては、全体では「ぜひ入りたいと思って進学した」が32.4%、「まあ満足して進学した」が45.7%、で、両者を合わせるとおよそ8割の学生は現在の大学に満足感を持って入学していることになる。さらに入試難易度別で見ると、入試難易度が高い大学ほど志望度が高いことが確認できる。また入試難易度の偏差値『45以上50未満』『45未満』では、「やむをえず進学した」との回答が1割程度見られた。現在通っている大学について最も満足度が高いのは、「施設・設備(図書館やインターネットの利用など)」に関することであった(「とても満足している」26.1%+「まあ満足している」49.9%=76.0%)。なお「進路支援の体制」49.5%は全体では5割を下回っているが、学年別に見ると、3年生が54.5%、4年生が51.8%と5割を超えているが、まだ十分であるとはいえない状況である((2)に続く)。

調査結果

大学進学を意識し始めたのはいつ頃ですか。あてはまるもの1つをお選びください(全体)。 (単位:%)
受験する大学・学部を決める際に重視した点について、あてはまるものすべてをお選びください(全体)。 (単位:%)
あなたは大学受験をしたとき、全体でどのような入試方法を経験しましたか。あてはまるものすべてについてお選びください(全体)。
<受験校全体> (単位:%)
全体男子女子
一般入試70.272.067.4
センター入試58.558.658.2
附属高校推薦4.54.34.7
推薦入学26.823.831.2
帰国生入試0.70.61.0
編入学1.51.41.7
AO入試8.47.59.7
その他2.52.42.6
大学受験対策として取り組んだことはどれですか。あてはまるものすべてをお選びください(全体)。 (単位:%)
現在の大学・学部に進学したときの気持ちとして、もっとも近いもの1つをお選びください(全体・※入試難易度別)。 (単位:%)
※入試難易度は、在籍している大学名の回答があった2,614人(全体の64.2%)に対して、進研模試(ベネッセ
   コーポレーション)の入試難易度ランキングの偏差値を参考にして割り当てた。なお『65以上』には旧帝大な
   どの難関大学、『60以上65未満』『55以上60未満』には大都市圏の有名私立大学などが該当する。
現在通っている大学について、どのくらい満足していますか。それぞれについて、あてはまるもの1つをお選びください(全体)。
<大学満足度:全体> (単位:%)
<大学満足度:進路支援の体制(学年別)> (単位:%)
((2)に続く)
調査実施先:Benesse教育研究開発センター