大学生の学習・生活実態調査 (1) |
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調査結果の概要
Benesse教育研究開発センターが全国の大学生を対象に行った調査によると、大学進学を意識し始めた時期は、「高校2年生の頃」が29.5%と最も多く、以下「高校3年生の頃」24.3%、「高校1年生の頃」17.8%と続き、7割程度が高校の時に大学進学を意識しているという結果となった。受験する大学・学部を決める際に重視した点として、「興味のある学問分野があること」64.8%、「入試難易度が自分に合っていること」48.1 %、「自宅から通えること」33.2%などが上位に挙げられた。受験校全体に関しての入試方法について尋ねると、「一般入試」70.2%や「センター入試」58.5%が過半数を超え、「推薦入試」26.8%も4人に1人の割合だった。性別で見ると、女子は男子に比べ、「推薦入試」(女子31.2%>男子23.8%)や「AO入試」(9.7%>7.5%)を経験した学生が多い傾向が示された。大学受験対策として取り組んだことでは、「センター試験に対応した教科学習」66.8%が最も多く、次いで「私立大学入試に対応した教科学習」43.8%、「国公立二次試験に対応した教科学習」39.0%という順であった。現在の大学・学部に進学したときの気持ちとしては、全体では「ぜひ入りたいと思って進学した」が32.4%、「まあ満足して進学した」が45.7%、で、両者を合わせるとおよそ8割の学生は現在の大学に満足感を持って入学していることになる。さらに入試難易度別で見ると、入試難易度が高い大学ほど志望度が高いことが確認できる。また入試難易度の偏差値『45以上50未満』『45未満』では、「やむをえず進学した」との回答が1割程度見られた。現在通っている大学について最も満足度が高いのは、「施設・設備(図書館やインターネットの利用など)」に関することであった(「とても満足している」26.1%+「まあ満足している」49.9%=76.0%)。なお「進路支援の体制」49.5%は全体では5割を下回っているが、学年別に見ると、3年生が54.5%、4年生が51.8%と5割を超えているが、まだ十分であるとはいえない状況である((2)に続く)。
調査結果
- 大学進学を意識し始めたのはいつ頃ですか。あてはまるもの1つをお選びください(全体)。 (単位:%)
- 受験する大学・学部を決める際に重視した点について、あてはまるものすべてをお選びください(全体)。 (単位:%)
- あなたは大学受験をしたとき、全体でどのような入試方法を経験しましたか。あてはまるものすべてについてお選びください(全体)。
<受験校全体> (単位:%) 全体 男子 女子 一般入試 70.2 72.0 67.4 センター入試 58.5 58.6 58.2 附属高校推薦 4.5 4.3 4.7 推薦入学 26.8 23.8 31.2 帰国生入試 0.7 0.6 1.0 編入学 1.5 1.4 1.7 AO入試 8.4 7.5 9.7 その他 2.5 2.4 2.6 - 大学受験対策として取り組んだことはどれですか。あてはまるものすべてをお選びください(全体)。 (単位:%)
- 現在の大学・学部に進学したときの気持ちとして、もっとも近いもの1つをお選びください(全体・※入試難易度別)。 (単位:%)
※入試難易度は、在籍している大学名の回答があった2,614人(全体の64.2%)に対して、進研模試(ベネッセ
コーポレーション)の入試難易度ランキングの偏差値を参考にして割り当てた。なお『65以上』には旧帝大な
どの難関大学、『60以上65未満』『55以上60未満』には大都市圏の有名私立大学などが該当する。- 現在通っている大学について、どのくらい満足していますか。それぞれについて、あてはまるもの1つをお選びください(全体)。
<大学満足度:全体> (単位:%) - <大学満足度:進路支援の体制(学年別)> (単位:%)
- ((2)に続く)