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「情報セキュリティ意識」に関するアンケート調査 |
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調査結果の概要
トレンドマイクロ(株)は新社会人と社会人を対象に「情報セキュリティ意識」に関するアンケート調査を実施した。その結果によると、新社会人の9割以上が就職を機に情報セキュリティ意識・スキルを「高めたい(とても高めたい)44.5%+「やや高めたい」52.0%」」と思っていることがわかった。回答者である新社会人の中で、自身の情報セキュリティ意識・スキルが社会人として「通用する」と思っている人は13.9%しかなく、56.4%は「通用するかどうか不安」、27.4%は「通用しない」と考えている。情報セキュリティ意識を高めたい理由を聞いたところ、最も多かったのが「お客様に迷惑をかけるから」で73.9%が「強く思う」、25.1%が「やや思う」と回答した。これに「人事評価が下がるなど処分を受けるから」「社会人としてのマナーだから」といった理由が続いた。情報セキュリティ対策として気を配っている内容を聞いたところ、新社会人は社会人に比べて情報セキュリティの基本対策の実施への配慮が足りないことがわかった。セキュリティの基本対策である『セキュリティソフトのパターンファイル(定義ファイル)を常に最新な状態にする』では、社会人の70.3%が「非常に気を配っている」41.9%または「やや気を配っている」28.4%と回答したのに対して、新社会人は57.1%と社会人より13.2ポイント下回った。同様に『OS(Windowsなど)の修正ファイル(パッチ)を頻繁に適用する』については、社会人の57.5%が気を配っていたのに対し、新社会人は35.8%と21.7ポイント下回った。情報セキュリティ・トラブルを引き起こす可能性について聞いてみると、社会人は73.1%、新社会人は72.3%と共に約7割が、自らが情報セキュリティ・トラブル(ウイルス感染など)を引き起こす可能性があると思っていることが明らかになった。しかし、回答の内訳を見ると、理由は異なっており、社会人は「十分な対策をしているが、場合によってはトラブルを引き起こす可能性がある」が最も多く45.4%(新社会人は29.0%)、新社会人の回答で最も多かったのは、自分の対策が「十分な対策かどうか分からないため、トラブルを引き起こす可能性がある」が34.6%(社会人は23.4%)だった。専攻による情報セキュリティ意識の違いを見ると、理系の学部/学科を専攻している新社会人は情報セキュリティ意識が高い傾向にあることが読み取れた。『セキュリティソフトのパターンファイルを常に最新な状態にする』という項目に対して「非常に気を配っている」と回答した文系の学部/学科を専攻している新社会人は19.4%に対し、理系は38.0%。また、「OS(Windowsなど)の修正ファイル(パッチ)を頻繁に適用する」項目に対して「全く気を配っていない/よくわからない」と答えた文系の学部/学科を専攻している新社会人は46.0%だったのに比べ、理系は31.1%だった。