第一生命経済研究所「乳幼児をもつ保護者の医療機関の利用意識」

  • 調査期間
  • 2007/10
  • 調査対象
  • X市内の保育園、幼稚園、児童センター・児童館に通う保護者(母親もしくは代理人)957人
  • 調査方法
  • 質問紙郵送調査法

調査結果の概要

第一生命保険相互会社のシンクタンク、(株)第一生命経済研究所は、埼玉県X市内の保育園、幼稚園、児童センター・児童館に通う6歳未満の子をもつ保護者を対象に、標記についてのアンケート調査を実施した。医療機関の利用状況について、保護者に尋ねた。すると、「症状にかかわらず、まずは決まった医療機関で診察を受けることが多い」という保護者は44.2%。これに対し、「症状に応じて、医療機関を選んで診察を受けることが多い」保護者は54.8%と、決まった医療機関よりも、症状別に医療機関を選択して診察をしている保護者がやや多かった。また、「子どもの症状が軽いうちは、できるだけ自宅で様子をみたあとに、医療機関を利用している」という保護者は66.9%に及んだ。「医療費は無料だが、気軽に医療機関を利用することはない」保護者は56.0%と過半数を超えていた。保護者(主に母親)の就業形態別に見ると、「子どもの病気の際には、症状が軽くても、できるだけ早めに医療機関で診てもらうようにしている」保護者はフルタイムの務めの人(39.0%)で最も高く、無職(29.7%)に比べて9.3ポイント高いことが明らかになった。家族構成別(核家族と三世代家族)で見ると、核家族(41.3%)より三世代家族(52.8%)で、「医療費は無料なので、気軽に医療機関を利用している」割合が高かった。保護者の医療機関の利用意識と利用回数に関連はあるのか。「症状に応じて、医療機関を選んで診察を受けることがおおい」保護者(9.5回)と「症状にかかわらず、まずは決まった医療機関で診察を受けることが多い」保護者(10.5回)ではあまり差は見られなかった。「子どもの病気の際には、症状が軽くても、できるだけ早めに医療機関で診てもらうようにしている」保護者(11.8回)は、「子どもの病気が軽いうちは、できるだけ自宅で様子をみたあと、医療機関を利用している」保護者(9.2回)にくらべ「2.6回」多く、また、医療費は無料なので、気軽に医療機関を利用している」保護者(11.2回)についても「医療費は無料だが、気軽に医療機関を利用することはない」保護者(9.0回)に比べ、「2.2回」多いことがわかった。

調査結果

医療機関の利用意識(全体) (単位:%)
医療機関の利用意識(就業形態別) (単位:%)
医療機関の利用意識(家族構成別) (単位:%)
過去1年間の医療機関の平均利用回数(医療機関の利用意識別) (単位:%)
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0903.pdf
調査実施先:(株)第一生命経済研究所