若者の「結婚」に関する意識調査

  • 調査期間
  • 2008/10/01~2008/10/15
  • 調査対象
  • 下北沢周辺、東京丸の内周辺・自由人(フリーター)協会Webサイト「F-navi」20代を中心とした若者183人(Webアンケート:127人、街頭における自記式アンケート:56人)
  • 調査方法
  • Webアンケート・自記式法

調査結果の概要

総合人材サービスの(株)パソナグループは、若者に対し結婚に関する意識調査を実施した。まず、結婚したいかどうか?子どもが欲しいかどうか?について尋ねると、未婚者の91.4%が「したい」63.3%または「どちらかと言えばしたい」28.1%と回答、回答者全体(未婚・既婚)の92.9%が「欲しい」67.6%または「どちらかと言えば欲しい」25.3%と回答。若者の結婚や子どもを持つ事に対する潜在的な願望は非常に高いと言える。一般論として考えた場合に、結婚を必要と思うかどうか?について問うと、「必要(「どちらかと言えば必要」を含む)」との回答が男性では61.4%、女性では66.9%と、潜在的な願望に比べるとかなり低くなる。結婚の良いと思う点では、男女共に「家庭や子どもを持てる」がトップで、その他「好きな人と一緒にいられる」「喜びや悲しみを分かち合える」「精神的な安定を得られる」が上位を占めた。男女ともに「経済的な安定」や「社会的な信用」といった回答は少なく、家庭や子どもを持つ事によって感情面・精神面で得られるものを重視しているようだ。将来について不安に思っている事では、男性では「仕事」21.5%、「健康維持」12.1%、「老後生活」「進学・就職」同11.4%の順で高く、女性では「老後生活」16.0%、「仕事」15.0%、「健康維持」13.2%の順に高く、その不安軽減のために必要な事で1位となったのは、男女共に「頼れる人脈をつくる事」(男性17.5%、女性14.8%)だった。男女別で見た場合、女性の方が生活防衛への意識が高い様子が窺える。結婚後の仕事と家事の分業・協力についての考えを尋ねたところ、「協力」関係を支持する回答が、女性では65.2%、男性でも58.6%を占め、若者は仕事と家事を協力して行おうという意識の方が高い事がわかった。結婚相手の仕事に求めるものは?1位は、男性では「その人のしたい仕事である」19.5%、女性では「収入が安定している」17.5%であった。

調査結果

貴方は結婚したいですか?(未婚者:n=139) (単位:%)
貴方は子どもが欲しいですか?(全体:n=182) (単位:%)
一般的に考えて、結婚は必要だと思いますか? (単位:%)
結婚の良いと思う点を挙げて下さい (単位:%)
男性女性
家族や子どもを持てる22.822.0
好きな人と一緒にいられる15.818.1
喜びや悲しみを分かち合える17.017.1
精神的な安定が得られる17.512.4
経済的な安定を得られる4.17.5
親や周囲の期待に応えられる6.47.3
人付き合いの範囲が広がる5.36.2
社会的な信用を得られる4.14.1
一人前になれる3.52.3
生活の不便がなくなる1.22.1
将来について不安に思っている事を挙げて下さい (単位:%)
男性女性
1仕事21.5老後生活16.0
2健康維持12.1仕事15.0
3老後生活11.4健康維持13.2
4進学・就職11.4結婚11.5
5友人関係8.1子育て9.1
不安軽減のために必要と思う事は何ですか?
<男性> (単位:%)
<女性> (単位:%)
仕事と家事の分業・協力(※)についてどうお考えですか? (単位:%)
<分業>一人が家庭外で収入を稼ぎ、一人が家事や子育て等の家の仕事をする。
<協力>二人が共に、収入稼ぎと家庭の仕事の両方を協力して行う
結婚相手の仕事に何を求めますか? (単位:%)
男性女性
1その人のしたい仕事である19.5収入が安定している17.5
2休みを取りやすい14.3正社員である12.3
3その人の才能に合っている9.7社会保険や福利厚生がしっかりしている10.9
4残業が少ない9.1その人のしたい仕事である9.7
5収入が安定している8.4休みを取りやすい8.9
調査実施先:(株)パソナグループ