第14回 新成人意識調査(3)

  • 調査期間
  • 2008/12/12~2008/12/15
  • 調査対象
  • 2009年1月に成人式を迎える全国の独身男女(1988年4月2日~1989年4月1日生まれ)832人(男性414人、女性418人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

(2より続く)結婚願望はやや高まりを見せた今年の新成人ではあるが、「経済的な基盤ができないと結婚はできない」と考える割合は85.2%と高率。男性は、「家庭の経済的生活を支える責任は男性にある」65.0%と考え、女性は「結婚するには女性の収入も重要な要素である」71.3%、「結婚相手の収入によって生活の豊かさが決まる」67.7%と考えている。また全体の75.1%が「自分は結婚できないのではないかと思う事がある」と回答した。恋愛についての意見を、はい/いいえで聞いた結果、「今の自分は異性との交際に積極的ではない」72.4%と、交際状況の低調な事を自覚し、それに対応して、81.0%が「交際相手をつくるには積極的な活動が必要だ」と回答している。結婚についての最も身近なお手本は親の結婚であるが、新成人は、「両親のような夫婦になりたい」44.5%、「両親を見て結婚はいいなと思う」42.8%と、両親の結婚を良しとする割合が半数以下となっている。新成人の親子関係を見ると、「親は、貴方に対して優しく暖かい方だ」86.2%、「貴方は親を信頼している」81.3%、「貴方は親を尊敬している」72.8%が高率で、親子関係は良好と言える。将来についてどのように考えているのか?52.4%が『貴方の親世代に比べた今後の生活は悪くなる』と答え、『貴方の世代に比べた貴方の子供世代の生活』も「悪くなる」45.0%となっている。このような新成人の将来希望する暮らし方は「家族や友人を大切にする」暮らし方が45.7%でトップだった。バブル崩壊後の最大の経済危機に直面している現在、今の政治で重視して欲しい政策第1位は「雇用問題」44.7%が挙げられた。社会参加のかたちとしては、14.4%が「いずれ選挙に立候補する事で政治に参加したい」という意欲を持ち、72.6%が「日本が好き」、「社会のために役立ちたい」という新成人が64.4%もいる。

調査結果

(2より続く)
結婚観 (単位:%)
全体男性女性
1経済的な基盤ができないと結婚はできない85.282.687.8
2自分は結婚できないのではないかと思う事がある75.173.476.8
3結婚するには女性の収入も重要な要素である54.838.271.3
4家庭の経済的生活を支える責任は男性にある54.165.043.3
5結婚相手の収入によって生活の豊かさが決まる51.134.367.7
恋愛についての意見 (単位:%)
全体男性女性
1交際相手をつくるには積極的な活動が必要だ81.083.178.9
2交際相手に束縛されたくない75.873.778.0
3恋愛は重要である72.874.271.5
4今の自分は異性との交際に積極的ではない72.475.669.1
5交際相手の浮気は許せない70.370.070.6
周囲から受ける結婚のイメージ (単位:%)
全体男性女性
両親のような夫婦になりたい44.543.545.5
両親を見て結婚はいいなと思う42.841.544.0
周囲の友人・知人を見て、結婚はいいなと思う38.936.541.4
新成人の親と自分との現在の関係(父親、母親のどちらかがいる人のみ)(n=828)
新成人が考えるこれから(全体)
将来希望する暮らし方(全体)
今の政治で重視してほしい政策
調査実施先:(株)オーネット