第14回 新成人意識調査(3) |
|
|
調査結果の概要
(2より続く)結婚願望はやや高まりを見せた今年の新成人ではあるが、「経済的な基盤ができないと結婚はできない」と考える割合は85.2%と高率。男性は、「家庭の経済的生活を支える責任は男性にある」65.0%と考え、女性は「結婚するには女性の収入も重要な要素である」71.3%、「結婚相手の収入によって生活の豊かさが決まる」67.7%と考えている。また全体の75.1%が「自分は結婚できないのではないかと思う事がある」と回答した。恋愛についての意見を、はい/いいえで聞いた結果、「今の自分は異性との交際に積極的ではない」72.4%と、交際状況の低調な事を自覚し、それに対応して、81.0%が「交際相手をつくるには積極的な活動が必要だ」と回答している。結婚についての最も身近なお手本は親の結婚であるが、新成人は、「両親のような夫婦になりたい」44.5%、「両親を見て結婚はいいなと思う」42.8%と、両親の結婚を良しとする割合が半数以下となっている。新成人の親子関係を見ると、「親は、貴方に対して優しく暖かい方だ」86.2%、「貴方は親を信頼している」81.3%、「貴方は親を尊敬している」72.8%が高率で、親子関係は良好と言える。将来についてどのように考えているのか?52.4%が『貴方の親世代に比べた今後の生活は悪くなる』と答え、『貴方の世代に比べた貴方の子供世代の生活』も「悪くなる」45.0%となっている。このような新成人の将来希望する暮らし方は「家族や友人を大切にする」暮らし方が45.7%でトップだった。バブル崩壊後の最大の経済危機に直面している現在、今の政治で重視して欲しい政策第1位は「雇用問題」44.7%が挙げられた。社会参加のかたちとしては、14.4%が「いずれ選挙に立候補する事で政治に参加したい」という意欲を持ち、72.6%が「日本が好き」、「社会のために役立ちたい」という新成人が64.4%もいる。
調査結果
(2より続く) - 結婚観 (単位:%)
全体 男性 女性 1 経済的な基盤ができないと結婚はできない 85.2 82.6 87.8 2 自分は結婚できないのではないかと思う事がある 75.1 73.4 76.8 3 結婚するには女性の収入も重要な要素である 54.8 38.2 71.3 4 家庭の経済的生活を支える責任は男性にある 54.1 65.0 43.3 5 結婚相手の収入によって生活の豊かさが決まる 51.1 34.3 67.7 - 恋愛についての意見 (単位:%)
全体 男性 女性 1 交際相手をつくるには積極的な活動が必要だ 81.0 83.1 78.9 2 交際相手に束縛されたくない 75.8 73.7 78.0 3 恋愛は重要である 72.8 74.2 71.5 4 今の自分は異性との交際に積極的ではない 72.4 75.6 69.1 5 交際相手の浮気は許せない 70.3 70.0 70.6 - 周囲から受ける結婚のイメージ (単位:%)
全体 男性 女性 両親のような夫婦になりたい 44.5 43.5 45.5 両親を見て結婚はいいなと思う 42.8 41.5 44.0 周囲の友人・知人を見て、結婚はいいなと思う 38.9 36.5 41.4 - 新成人の親と自分との現在の関係(父親、母親のどちらかがいる人のみ)(n=828)