地球温暖化防止に関する意識調査

  • 調査期間
  • 2008/10/28~2008/10/29
  • 調査対象
  • 全国の20歳以上の男女 1,030人(男女各515人)
  • 調査方法
  • インターネット調査

調査結果の概要

(株)INAXでは、全国の20歳以上の男女を対象に、地球温暖化防止に関する意識調査を実施した。その結果、回答者は「暖冬や猛暑が続いた時」85.7%や「ゲリラ豪雨や豪雪があった時」72.8%など、気候の変化を身近に感じた時に温暖化を実感する事が多い。温暖化防止対策にはCO2排出削減がぜひとも必要であるが、京都議定書で約束した削減目標達成の為の量(数値)を認知している回答者は45.8%と半数に届かなかった。製造業などの産業部門のCO2排出量が少しずつ減っているのに比べ、家庭やオフィスからのCO2排出量は増え続けている事を知っている回答者も32.4%と少数であった。また、日本の一世帯あたり及び家庭からのCO2排出量が増加している事については「消費者の環境意識はまだまだ低いと思う」59.0%、「将来が心配だ」45.8%などと捉えている事がわかった。地球環境問題解決の為に7割以上の回答者が日常生活において「日用品は詰め替え用を買う」75.1%、「電気はこまめに消す」72.1%などを行っており、温暖化防止対策を進めるには「自治体や国の活動」52.8%や「企業の努力」48.5%よりも「国民ひとりひとりの活動」66.3%が有効であると考えている。温暖化対策についての考えで最も多かった回答は「学校や職場・社会全体で温暖化についての知識や対策を教育・啓発すべきだ」89.5%。また、CO2排出量の削減についての考えでは「小さな積み重ねが大事だと思う/思った」87.0%が最も多かった。

調査結果

どんな時に温暖化を実感しますか?(n=846)
地球温暖化問題については、8割(「大いに関心あり」20.8%+「まあ関心がある方だ」59.3%)もの回答者が関心を持っており、関心を持つようになったきっかけについては、多くの人が、「四季の移ろいが感じられない」「異常気象が多い事」や「テレビや新聞」など、身近な環境の変化やメディアでの報道を挙げている。
京都議定書で約束した削減目標達成のため、昨年比12%削減しなければならない事を知っていましたか?(全体:n=1,030)
日本の年間CO排出量が世界4位である事を「知っていた」人は僅か27.2%。京都議定書については、今年が第一約束期間のスタートである事から多くのメディアで取り上げられた事もあり、日本の削減目標が6%である事を知っている人は76.4%に及ぶ。しかし、実際にその6%を達成するために削減しなくてはならない現時点でのCO排出量について、正しく認識している人は45.8%に過ぎない。
家庭やオフィスからのCO排出量が増加している事を知っていましたか?(全体:n=1,030)
日本の一世帯あたり(年間約5,200kg)及び家庭からのCO排出量が増加している事についてどう思いますか?(全体:n=1,030)
地球環境問題解決のために、日常生活で実践している事は何ですか?(実践している事がある人)
地球環境問題解決の為に、日常生活で「何もしていない人」(「実践している事はない」+「積極的に取り組んでいる事はない」)は僅か3.2%に過ぎず、実に97%が何らかの環境に良いと思われる事を実践している。
温暖化防止対策を進めるのに有効な事は何ですか?(全体:n=1,030)
温暖化対策についての考え(全体:n=1,030)
CO排出量の削減についての考え(全体:n=1,030)
調査実施先:(株)INAX