働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査 2008

  • 調査期間
  • 2008/01~2008/03
  • 調査対象
  • 全国の21歳~41歳の男女 3,965人
  • 調査方法
  • 郵送配布・訪問回収法

調査結果の概要

本調査は、東京大学社会科学研究所が2007年から実施している個人を対象とした追跡調査である。それによると、進みつつある非婚化・晩婚化のなかで、積極的かつ主体的に行動をして結婚相手を見つけようとする結婚活動について最近1年間行った事がある人は男性で39%、女性で36%であった。具体的な内訳は男女共に「友人・知人に紹介を依頼」と「合コンに参加」の2つが多数を占めている。この結婚活動を3つの種類に分けてそれらの活動タイプ別に、誰が行っているかを見ると、<生活・偶発型>では若い年代、<フォーマル紹介型>では年齢が高くなるほど活発になり、年齢と活動経験の関連パターンが異なる。<ネットワーキング型>では男性では加齢に伴う緩やかな減少、女性は30代以降に大きく減少するなど男女差が見られた。また、個人収入が高くなるほど経験率が緩やかに高くなる正の相関と、男性に限ってのみ<フォーマル紹介型>が急激に上がる関連が見られた。全般的に『収入が高くなる→結婚活動の活発化』と言えそうだ。結婚意向と活動経験との間には明確な関連が見られ、男女とも結婚に意欲的であるほど、すべてのタイプの活動経験率が高くなる。人々の関心が極めて高い健康に関する結果に目を向けると、「運動する」「毎日1日3食食べる」「栄養バランスの取れた食事を摂る」「禁煙した」「禁酒した」と回答した人ほど、良好な健康状態である事が明らかになった。

調査結果

最近1年間(2007年から2008年にかけて)の異性と出会うための活動経験
異性と出会うための活動の内訳(上記設問で「ある」と回答した人) (単位:%)
男性女性
○友人・知人に紹介を依頼5559
○合コン4544
○同僚・上司に紹介を依頼2322
◎趣味・習い事に参加1517
◎授業・サークルに参加149
◇インターネット・携帯を通して147
◎街中や旅先で92
△親・兄弟に紹介を依頼812
△お見合いパーティ66
△お見合い56
△結婚仲介サービス55
△親族に紹介を依頼44
上記に挙げられた各項目につけられた印について、結婚活動を、友人など身近な人とのつながりを通して相手を探すことを<○=ネットワーキング型>、自然状況に近い場面で相手を探すことを<◎=生活・偶発型>、結婚を目標とした本格的な活動を<△=フォーマル紹介型>とした。
異性と出会うための活動
<年代別> (単位:%)
21歳~25歳26歳~30歳31歳~41歳
男性女性男性女性男性女性
ネットワーキング型332931342822
生活・偶発型18119788
フォーマル紹介型364101312
<個人収入別> (単位:%)
75万未満75~150万150~250万250~350万350~600万600万以上
男性女性男性女性男性女性男性女性男性女性男性女性
ネットワーキング型262626262825333136323636
生活・偶発型17151010125148781317
フォーマル紹介型3839279141011219
<結婚意向別> (単位:%)
ぜひしたいできればしたいしてもしなく
てもよい
したくない考えていない
男性女性男性女性男性女性男性女性男性女性
ネットワーキング型41413232179213175
生活・偶発型1913109644375
フォーマル紹介型1214710430022
生活習慣及び禁煙、禁酒と健康の変化 (単位:%)
良くなった悪くなった
殆んど運動しない11.718.6
運動する14.617.6
毎日1日3食食べる12.717.0
1日3食は毎日ではない12.620.4
ファーストフードは殆んど食べない17.515.8
ファーストフードを食べる11.518.9
栄養バランスの取れた食事は殆んど摂らない9.324.6
栄養バランスの取れた食事を摂る13.217.4
喫煙した事がない13.217.5
喫煙する9.419.9
禁煙した17.718.1
お酒は飲めない11.020.5
特別な機会のみお酒を飲む13.017.4
お酒を飲む頻度は週1-2~月2-3回13.418.5
お酒を飲む頻度は週3-4~毎日11.318.9
禁酒した22.45.9
調査実施先:東京大学社会科学研究所