大不況時代 40代アラフォー女性の自己防衛術(1) |
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調査結果の概要
1986年の男女雇用機会均等法により社会進出を果たし(特に40~45歳の女性)、比較的自由に自分のキャリアを選択、バブル崩壊という不況を経験しながらも仕事を継続し、現在もなお組織の中心的な存在として活躍しているアラフォー世代の女性を対象にアンケート調査を行った。まず、働く主な目的を尋ねると、「生計の維持」や「自由に使えるお金を得る」、「貯蓄」など、収入を目的とするものが上位に挙げられた。次に、仕事に対する価値観が変化したターニングポイントについて聞くと、「仕事に対する価値観は変わらない」が最多だった。仕事とプライベートの生活とのバランスについて聞くと、「仕事優先(「やや仕事優先」42.9%含む)」54.2%の方が、「生活優先(「やや生活優先」31.4%含む)45.8%よりも僅かに上回った。子供のいる女性は「生活優先」の値がやや高くなったが、いない場合には、配偶者の有無による大きな違いは見られなかった。バブル崩壊後の平成不況を経験した立場から、仕事を続けていくために必要なスキルを尋ねた結果、第1位は「専門性を高める」だった。バブル崩壊後の平成不況を社会人として直面した経験から、バブル崩壊後の昨今の景気悪化について、仕事を失う不安はどちらが大きいかを尋ねると、「今回の方が不安を感じる」51.8%と半数以上が回答。万が一、現在の仕事を失った場合、64.2%が「正規従業員として働ける就職先を探す」と回答。「派遣や契約社員」、「フリー」も合わせると、95%以上が働く事を希望している。景気の低迷による仕事に対する考え方では、「現在の仕事を大切にしようとする気持ちがより強くなった」32.1%という女性が3割。先行きが不透明な時代だからこそ、これから始めたいと思っている事の1位は「貯蓄・資産運用」34.7%だった(2に続く)。
調査結果
- 働く主な目的は何ですか?(全体) (単位:人)
1 生計の維持 849 2 自由に使えるお金を得る 627 3 貯蓄 423 4 社会との接点 359 5 やりがい 348 6 自己実現 187 - 仕事に対する価値観が変化したターニングポイントはありますか?(全体) (単位:人)
1 価値観は変わらない 405 2 転職や離職など自分の職業形態の変化 270 3 結婚や出産など自分のプライベートな立場の変化 217 4 病気やケガなど自分の健康状態の変化 168 5 バブル期やバブル崩壊など経済状態の変化 124 6 配偶者転職や転勤など家族の変化 118 - 現在の生活における仕事とプライベートのバランスは以下のうちどれですか? (単位:%)
- 仕事を続けていくために必要なスキルとして、バブル崩壊後の不況を通して学んだ事はありますか?(全体) (単位:人)
1 専門性を高める 351 2 専門性よりも、幅広い知識を身につける 239 3 人脈を広げておく 200 4 特にない 194 5 その他 16 - バブル崩壊後の不況と今回の不況について、仕事を失う不安をどのように感じますか?(全体) (単位:%)